昔与太噺 其の拾壱

えっちらほっちらと、爺は猿担架で家へと運ばれた。
お婆さんはさっそく頭の噛み跡をお湯で洗うと、薬研で擦り潰した薬草を傷口に詰込んだ。油紙で頭を包み包帯をぐるぐるに巻いた。仕上げに爺の老眼鏡を当てがってみると、ターバン頭の月光仮面のようであった。


続く🤣
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