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旧友との旅行

早めの夏休みを取り、2泊3日で旅行に行ってきました。
旧友との久々の再会…小学校5年生の時に出会った悪友3人組、かれこれ35年以上の付き合いが続いています。中学で1人が違う学校に行き、高校は3人ともバラバラでした。でも高校時代に友人宅に泊まって隠れてビール飲んだり煙草を吸ったりしたこともありました。大学時代は毎年のように夏は海、冬は山に遊びに行き、社会人になってからも定期的に3人で飲みに行く間柄です。よくここまで続くなあ…と自分でも不思議ですが、今年の夏も中年オッサン3人で旅行に行ってきました。

友人の1人が松本在住のため、2人で会いに行こうということになったのが、今回の旅行の発端です。北陸新幹線で長野を目指すことにしましたが、もう一人の友人が「せっかくなので金沢まで行って観光したい」と言い出したため、早朝に出発して金沢まで向かいました。近江町市場、兼六園、21世紀美術館、茶屋街など散策しましたが、金沢も猛暑のため、すっかり体力を奪われました。夜、長野に移動しましたが、食欲もなく居酒屋で少しのビールとつまみを流し込んで早々に寝ました。猛暑が最大の敵となりました。

翌朝はレンタカーを借りて戸隠を目指しました。
長野在住の友人から、戸隠の奥社に続く参道を歩くことを強く勧められたためです。戸隠は標高も高く、巨大な杉並木に囲まれていて、暑さとは無縁の別世界でした。それでも坂道を歩き続け、息も上がり、汗も止まりませんでしたが、久々に体を動かしたのと、大自然の中を歩くことの気持ち良さで、とても清々しい気分でした。登山とは違う、普通のウォーキングとも違う…「トレッキング」というワードが一番近い表現かもしれませんが、これこそ自分が求めいたものでは!?と思えるくらい、楽しい時間を過ごすことができました。余計なことを考えず、自然の中を夢中で歩き続けていた時間はとても幸せでした。戸隠神社で初めて御朱印というものも入手しました。これまで全く関心なかったのですが…何だか気分が高揚していたのだと思います。

長野まで戻った後、もう1人の友人とも合流して3人で小布施に移動して、安宿に宿泊しました。民宿のような宿です。何と8畳一間にオッサン3人で泊まるため、学生時代を思い出してワクワクした気持ちになり楽しかったです。ちょっと広めの家庭風呂に3人で入った後は、そのまま宿近くに居酒屋に繰り出して昔話し、近況の話しで遅くまで盛り上がりました。私の別居のこともよく知っている二人ですので、近況を報告した後、安易な励ましではなく、忌憚のない意見を多くもらいました。それがとても嬉しかったですし、元気と勇気をもらいました。「自分のことを大切にしろ、それが結局は子供たちのためにもなる」、「父と子は繋がっていないようでも切れることはない、自分がやってきたことに自信を持て」、「今は無理に会おうとしなくても良いのではないか、時が来たら子供たちから接点を作ってくると思う…その時に恥ずかしくない父親でいられるように自分を磨いておけ…」等々、一言一言が心に響き、腹に落ちていく感じでした。他のお客さん、店のご主人とも語らいつつ3人とも結構ベロベロになり、宿に戻ってからすぐに寝てしまいました。

最終日は小布施観光で葛飾北斎の世界を垣間見たり、酒蔵で日本酒を試飲したり、美味しい昼食を食べたり…あっという間に時間が過ぎていきました。夕方、長野駅で来年の再会を約束して解散となり、私ともう一人の友人とで余韻に浸りながら新幹線で帰路に着きました。

旅行は良いですね。
非日常を味わうことで、心身をリフレッシュすることができます。そして、気心の知れた旧友との再会、会話というのも私に元気を与えてくれました。3人とも会社ではそれなりの立場にあります。でも3人で会う時にそんな肩書は関係ありません。小学校時代に戻ったかのように、バカなことを言い合って笑っています。こうしたやり取りが何より楽しいのです。私は別居中の身であり、これから調停等が始まる予定です。妻側は戦闘モードの態度を示しているなどなど、正直言って先行きが見えずに不安しかありません。まともに現実と向き合ったら潰れてしまいそうです。でも、旧友との旅行と会話を通じて、不思議なことに何とか頑張れるかも…と思っている自分もいます。旧友の存在は私にとっての精神安定剤、栄養剤となっているようです。僅か3日間の旅行でしたが、心の洗濯と充電ができた気がします。

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