見出し画像

「冬」

なかなか冬らしくならないから。記事タイトルに「冬」と付けてみました。寒暖の差を感じる頃。山に赤や黄色の葉っぱのぼんぼりが灯る。街にぼんぼりのかけらの真っ赤な葉っぱを見つけたら。待ったなしに北風がピュー。いつもならもうとっくに山から冬がやって来ているのにな。

寒さを待っているわけではないけれど。順調に冬が来ることで夏の暑さも順調に収まってほしいと思うこの頃です。

せっかく「冬」とタイトルにまでしたのだからと。ごそごそと出してきたのはクリスマスの小さなオブジェ。モミの木も動物たちも雪にまみれてこちらを見ています。こうなったら母から届いたお正月のリースもクリスマスの上に飾ってしまおう。部屋の片すみに冬の景色ができあがりました。

冬至を待たなくても日没は早くなっています。夕日は西日本だなと最近思います。東京の夕日よりも遠くにあって遥かな美しさにこころが鎮まるのを感じます。あの西の空に染まった夕日の先にお浄土があると言われたなら。私は信じてしまいます。そしてなぜだか朝日は東。東京の朝日が好きなんです。

夜が長くなる冬が嫌いではありません。むしろ好きなのかも知れない。まったりと映画を見たり本を読む時間が自然と増えるから。

「何か、オススメのドラマとかある?」
「あるある。アニメだけど」
「教えて!」
「葬送のフリーレン、僕5回は見たょ」

そんなに。そんなに見ていたんだとこっそり驚いている私に。絶対に何度も見たくなる作品なんだと珍しく力強い。こんなにプレゼンされて。「やっぱりいい」とはもう言えない言えるわけない。例え夫婦であっても。

やだ、おもしろい!
1話から見始めた私の横で6回目の1話を見ているやっちゃんがいます。まだ8話までしか見ていないのだけれど。物語の途中、幾度となく涙したのですが。同じシーンで必ずやっちゃんも涙ぐむのです。6回目のやっちゃんが。

この頃、私たち夫婦は何かにつけて意見が食い違うことが多くなりました。大きなケンカになる程ではないけれど。不穏な空気に息苦しさを感じることしばしばです。それでも焦ることもなく過ごしているのは。こんな時季を巡り巡りながら今ですから。

そんな時季を動かすきっかけになった「葬送のフリーレン」です。思わず涙するたびにやっちゃんも涙していて。こころ動かされる微妙なタイミングを共有している実感って不思議な感覚になります。

夫婦に限らず大切な関係性って。あらゆる違いを超えてしまう感覚の共有があって成立しているのでしょうか。

エンディングテーマを載せてみました。
よかったら開いてみてくださいね。

今回のタイトル画はふうちゃん197さんの冬のイメージを使わせていただきました。











この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?