#1: 政治改革

記念すべき(?)ひとつ目のテーマは「政治改革」にしました。

はじめに

SNS上でも勘違いされている方が多いため、まず冒頭で私の立場を明確にしておくと、私は現在選挙区支部長であり、国会議員にはまだなっていません。
あくまで次の衆議院選挙の候補予定者(=一般人)であり、議員としての報酬は受け取っていません。
当然まだ派閥にも属しておらず政界の構造的な問題に言及する立場にはないと考えている(というかおそらく今の私の立場では見えていないことが多い)ので、あくまで地元で活動していて改善が必要だと感じる課題のみ取り上げます。
そのため、このnoteの「政治改革」は「政界の働き方・慣習改革」のような文脈でとらえていただければと思います。
「なんだ取り上げる対象範囲が狭いじゃないか」と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、私は働き方こそ最近取沙汰されている政治の問題を引き起こしている根源であり、決して軽視していいテーマではないと思っています。

私は新卒から選挙区支部長就任まで、高い生産性を求められるコンサルティング業界で勤めてきました。
限られた時間で高い成果を出すために、チームの各メンバーの役割をはっきりと定義したうえであらゆる無駄を省くことが徹底されている(今振り返ると夢のような…)職場だったと思います。
そのような業界から政治の世界に踏み込んだ時、というか半年経った今でも「なんて無駄の多い世界なんだ…」と絶望することが多いです。
私の違和感と、それに対して私自身が実行(しようと)している点についてまとめてみました。
へえ~国政を目指して地元で活動している人はこんなこと考えてるんだ、と軽い気持ちで読んでいただければと思います。

私から見た課題

①紙多すぎ

私はこれまでの職場で「紙資料はリスク」という考え方を叩き込まれてきました。
実際紙資料は場所を取る、検索性がない、新旧バージョンの管理がしづらい、うっかり落とすと情報漏洩につながる、等リスクだらけだと思っています。
私の事務所では、すべての紙資料をスキャンしてPDF化しています。正直最初からPDFで欲しいです。会合等で紙資料を配られるたびに「これを印刷してホッチキス留めして机にセットしているその人的コストをぜひ他の場所にまわしてください…」と思っています。
PDFであれば見返したいものをすぐに見つけられ、さらにクラウド保存しておけば出先でも確認が可能になるため、移動中に前回の会議の資料を見返すことも簡単にできます。
何より予算重視で借りている私の狭い事務所に、膨大な量の紙資料を保管するスペースはありません…笑

②連絡手段古すぎ

私はこの業界に入って初めてFAXというものを触りました。まだあったんですね、FAXって…という気持ちです。
FAXも紙資料同様、とんでもなくリスクが高いと思っています。FAXの番号って10桁ほどで、そのひとつでも打ち間違えれば、まったく関係ない人に情報が渡ってしまうわけです。
今まで仕事ではパスワードをかけたファイルを送り間違えようのない形式(関係者しか入っていないグループメール等)で送っていた身としては、個人名等が記載された資料がFAXで送られてくるたびに今でも違和感を感じています。
FAX以外にも、郵送や電話など、「なんでメールとかチャットという技術を使わないんだろう」と思う場面が大量にあります。
「メールやLINEで連絡してくるなんてけしからん」という考えを持っている関係者がいることもあり、基本的に対面か電話でのコミュニケーションを求められますが、後で「言った言わない」が発生する方法が基本的な連絡手段ってどうなの…ともやもやしており、できるだけまわりの方々にはLINE・メッセンジャー・メール等での連絡をお願いしています(ごく一部から反発もありますが)。
また、そもそも電話を多用することが相手の時間を消費するという認識はこの業界では共有されていません。なんでもかんでも電話で、という慣習がなくならない限り「政治に携わる者は24時間365日業務にあたって然るべき」という理不尽な文化が消えることはなく、政治家になれる層を限定することにつながると思っている(秘書をたくさん雇える人、そういった連絡すべてに対応できるほど時間的余裕がある人、等)ので、いくら私が批判されようと、この慣習は私のまわりから少しずつ変えていきたいです。

③資産管理が雑すぎ

これは①にもつながると思うのですが、情報を体系的に管理すべきという考えはこの業界ではあまりないように感じます。
私が特に気にしているのはアセットマネジメント(資産管理)です。
党内/地域の人材(どんな能力を持った人がいるのか)、団体・企業・他地域とのネットワーク等、かなり属人的な情報管理がなされているものが多く、新人として業界に入ってから必要な情報にたどり着くのに苦労しました。
金銭的な資産も同様、体系的な管理が必要だと思います。今メディアに取り上げられている政治資金の不記載の問題も、今まさに昨年分の収支報告書を準備している期間ですが、今の収支報告のやり方だと記載漏れは起こりうると感じています(意図的に記載せずに私腹を肥やしていた人が処分されるべきなのは言うまでもありません)。
これも前職との比較になってしまいますが、私はこれまでコーポレートカードを使って業務に関わる経費を支払っており、領収書の画像を添付して経費精算システムを通じて会社に報告していました。業務に関わる経費か否かは上長が判断しており、仮に業務に関係ない、経費として認められないと判断された場合は次の月の給与から引かれる制度になっていました。
資産管理は「ミスが起こりようのない管理方法を採用すること」「ミスが起こった際に責任の所在が明らかになる体制を構築しておくこと」が重要なのではと思います。

④無駄を「伝統」で片付けすぎ

これは上記①~③すべてに関わることです。
私は、政治家(に限らず、税金で生活をする職業の管理職)は何よりもコストパフォーマンスを重視すべきだと思っています。頑張って働いて税金を納めた皆さまから税金をいただくのですから当然です。
(なんでもかんでもコストを削ることが良いとは全く思いません。あくまで「パフォーマンス」の最大化を追求する努力が必要だと思っています)
この半年間、選挙区支部長を務めてみて、「本当にこの慣習はコストに見合った結果を出せているのか」という視点が今の政治業界に欠如しているのでは、と感じざるを得ません。
出席がマストではないメンバーを含む・明確な議題がない対面の会議、党費を現金で集めるというルール…こういったものを「伝統」や「マナー」という言葉で片付け、見直すことを放棄していることが、この業界の最大の問題だと私は思っています。
「顔を合わせて話すことが大事なんだ」という主張を何度も聞きましたが、私もそこは否定しませんし、普段の活動の中で地元の方々と膝を突き合わせてじっくりとお話することは何よりも重要視しています。ただ、むしろそういった部分に時間をじっくりと使えるように、効率を高められる部分がないか検証すべきというのが私の意見です。

最後に

日本の働き方改革が「ひとつの会社が変えればいいじゃん」という単純なものではなく関係者すべてがその意義を理解しなければ進まないのと同じように、政治改革も与党の国会議員のみならず、野党・地方議員・有権者の意識もあわせて変えていかなければ前に進みません。
「古い政治は悪」と批判するのは簡単ですが、「何がどう古いのか」「なぜそれがこれまで変わってこなかったのか」という本質的な議論をこれから日本全体で進めていく必要があると思っています。
そういった議論の先に「じゃあどういう政治家がこれからの日本に必要なのか」という論点が浮かんでくると思っており、私はその時に期待を持ってもらえるような候補予定者でありたいなと思いながら、日々活動しています。

書き始めたらとんでもなく長くなってしまいました笑
このnoteが少しでも皆さまの考えるきっかけとなれば嬉しいです!

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