見出し画像

えびすじゃっぷはなぜオワコン化したか~高学歴陽キャの限界~


えびすじゃっぷとは

えびすじゃっぷという男性4人組Youtuberをご存じだろうか。2019年~2020年にかけてマッチングアプリや相席屋、合コンなど女遊び系のコンテンツで急成長した陽キャ系グループである。

3,4年前の全盛期は100万回再生を連発する人気Youtuberであったが、最近では10万回再生程度が多く、かつての勢いはない。えびすじゃっぷのオワコン化については、女遊び企画を封印したから、投稿頻度が低すぎるからなど様々な指摘がコメント欄でなされている。

上記の理由はどれも正しいだろう。しかしここでは学歴的視点から、彼らが「現実的な魅力を喪失した」ということについて考察する。

えびすじゃっぷは、エリート陽キャである

そもそもえびすじゃっぷは、他の大物Youtuberとは異なりYoutubeを始める前から勝ち組であった。進学校 ⇒ 早慶 ⇒ 大企業という日本の典型的エリートであり、チャラくてクズだけど高学歴で知的というギャップが、彼らの魅力の根源であった。その点でコンビニ店員をやっていたヒカキンや、高卒で情報商材を売っていたヒカルとは根本的に異なるのだ。

最初のころはメンバーは、リクルートや大和証券など所謂エリート企業で働いていた。早慶時代の友人も登場していた。飲みサーの話やテレビ局バイトの話などもしていた。

このように「一般社会との繋がりがあり、身近にいてイメージできる上限の存在」というのが、視聴者に魅力だったのだろう。俳優やスポーツ選手も凄いが、どこか自分とは違う存在に思えてしまうから。

要因①エリート陽キャとしての相対的地位の低下

しかしえびすじゃぷが結成されて6年たった今、彼らは30歳を超えた。いつまでも学歴話や学生時代の陽キャ話はできない。また学生時代は飲みサー×テレビ局バイトで、同世代のカースト最上位だったかもしれないが、30歳になると会社を上場させるなど圧倒的な同世代も出てくる。そうなってくると早慶出身のいちサラリーマン(しかも数年で退職)程度では、エリート陽キャとしての地位が相対的に弱まってくる。

要因②有象無象のyoutuber化

またメンバー全員が専業youtuberとなったことや、有名になり他のyoutuberとのコラボや交流が増えたことから、現実社会とのつながり(=エリート感)がどんどん薄れてしまった。要はただの有象無象のyoutuberに成り下がってしまったのだ。そうなると純粋なyoutuberとして戦わなければならないが、彼らにはそこまで突き抜けた面白さはないのかもしれない。

まとめ ~どうすれば復活するか?~

「エリート陽キャとしての相対的地位の低下」、「有象無象のyoutuber化」の2つがえびすじゃっぷの再生回数が激減した要因だと考える。もはや大学生~20代男にとっての憧れの対象になりにくいのだ。ではどのような動画を投稿すれば、復活するのだろうか?

それは原点回帰して「エリート陽キャ」をアピールすることだ。早慶出身の同世代のエリート陽キャは、今や結婚や出産など真っ当に人生のレールを進めており、あるいは起業して成功を収めている人もいるだろう。

よってえびすじゃっぷも、そのあたりを打ち出すとよいと考える。エリート陽キャとして結婚や子育てをどう進めていくのか、事業をどうやって大きくしていくのか、といったことが今や視聴者が一番魅力的に思える内容だろう。実際えびすじゃっぷもその点に気付いているのか、そういった動画が増えてきた気がする。

--------------------------------------------------------------------------------------余談だが、えびすじゃっぷの視聴者層はwakatteTVと被っていると思う。女遊び系と学歴厨系は対極のようだが、どちらも「ある程度学歴があるが、女性関係うまくいってない大学生~20代」が視聴者のボリュームゾーンであろう。そもそもある程度学歴のある界隈にいないと、高学歴陽キャという属性は未知の存在である。学歴がない人にとっては、陽キャ=DQN、ヤンキーのイメージであり、憧れの対象にはなりえないのだろう。


この記事が参加している募集

スキしてみて

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?