アホになるな バカになれ

「頭の悪い人間は嫌い」
こういうと何処か差別的に聞こえるし、恐らく炎上するでしょう。
(先日、某県の知事が「農家と違って新人職員は知性が高い」的なことを言って炎上しました。)

私は「農家の方々は頭が悪い」と言う気は全く御座いません。生物を世話する中で、色々と考える必要もあるでしょうし、学力の観点でも、農家の方々の中にも、色々な人がいるでしょう。


本当に頭の悪い人間は、自分の言動によって他人に迷惑がかかり、周囲を傷つけること、そして、その責任を、自分が背負う必要があることを分かっていない者であると考えています。

自己中心的で偏った見方・考え方を持っていて、自分にとって都合の良いことしか受け入れない。そして、自分の行動が何を引き起こすのか分かっておらず、物事の因果関係を理解しようとしない。

だから、頭の悪い人は、平気で人を傷つける。そもそも、「人を傷つけたらダメ」といった、道徳で何度も聞くことを理解していません。

そのことを理解していない人は、たとえ高学歴でも、本質的には「頭の悪い」人です。お勉強が出来るだけの人です。


以下、頭の悪い人に見られやすい特徴です。

【言動】
・最低限のマナーやモラルを守らない
・理不尽に他者を攻撃する
・平気で人を傷つける
・自身の言動の責任を取らない
・会話のキャッチボールを行なわない

【思考】
・物事の因果関係への理解が乏しい
・論理が無茶苦茶で筋が通っていない
・根拠の無い/誤った情報に基づいて非難する
・実現が出来もしない理想論を他者に押し付ける
・自分の価値観/見方/考え方だけが正しいと思っている
・自分が頭が悪いという自覚が無い


持っていた辞書(小学館 新選国語辞典 第9版 第3刷 2012年2月1日に発行)によると、アホは「愚かな人」という意味のみが記載されていました。アホは先述の「頭の悪い人」そのものです。要するに、何も考えていないのです。

一方、バカは「①愚かな事/人」「②つまらないこと」「③役に立たないこと」「④とんでもないこと」「⑤度が過ぎる/途方も無いこと」といった意味が記載されていました。バカは「何かに熱中している状態」等、ポジティブな意味合いで使うこともあります。野球に一生懸命な人を「野球バカ」とか言うでしょ。

バカは、頭の悪い人が分かっていないことは理解している。そのうえで、自ら選択してバカになっている。自分の行動が、どういう結果を招くのかを理解し、そのうえで行動している。リスクを伴う行動でも、「リスクを冒してでも遂行する必要性」を判断し、それ相応の覚悟は出来ている。その点で、バカは賢い。


アホは、実現させた方がマズイことやそもそも実現不可能なことを、不適切で意味のない方法を用いて、その実現を望む。その過程で、周囲に被害を及ぼし、人を傷つけても、なんとも思わない。何故なら、アホは自分のことしか考えていないから。

一方、バカは、無謀なことでも、実現させた方が良いことであれば、色々な方法を考えて実現させようとしている。その際、理不尽に他者に危害を与えるようなことは絶対にしない。


そんな気がしてなりません。
アホは嫌いですがバカは好きです。

アホになるな、バカになれ。

賢い人は、バカになるべきタイミングを測ってバカになるが、決してアホには身を堕とさない。

賢くバカになれ。

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