背骨

球体がいくつも並ぶように
ゴツゴツと浮き上がった皮膚
柔らかな皮を内側から
突き破るかの如き丸みを帯びた突起

嫌わば 嫌え
去るなら 去れ
好きなように 吠えろ
情けなく陰で指差し
醜く悪口を叩けばよい

彼の堂々たる威厳
微笑を蓄え高らかに且つ潔く
爽やかに笑う
艱難すら心地良い涼風

嫌わば 嫌え
去るなら 去れ
好きなように 吠えろ
情けなく陰で指差し
醜く悪口を叩けばよい

我は笑う
我は朗らかに進む
否 進み続ける
微動だにしない
時には相手をしてやろう
親が赤子をあやすが如く
なんとも微笑ましい光景!

陰で悪口を叩く餓鬼どもよ!
貪瞋痴に溺れる頭でっかちな愚者どもよ!
これは慈悲である
ひとたび法を侵すことあらば
燃え盛る灼熱怒涛の叱責を飛ばそう
それは追撃の手を緩めることを知らない
どんなに許しを乞おうと
どんなに泣き叫ぼうと
追撃の手は緩めない

貴様は法を侵したのだ!
慈悲に甘んじ それどころか
慈悲を踏み躙り
傲慢になり 真実を
嘲笑ったのだ!

私は許せど 法が許さぬ

堂々たる威厳
微動だにせず
朗らかに笑おう

優しさに甘えて
本物を見間違えるな
本物は優しい
本物は温かい
本物には慈悲がある

愚者は本物の その慈悲に甘んじ
本物を舐め切り愚弄するのだ
情けない 何とも情けない

嫌わば 嫌え
去るなら 去れ
好きなように 吠えろ
情けなく陰で指差し
醜く悪口を叩けばよい

何とも可哀想な餓鬼どもよ

それでもやはり
慈悲は途絶えぬ
幸せになって欲しいと
真の哲学に気付き
聡明な行動を選択して欲しいと
また対話に 歩き続けるのだ

我は媚びることを知らぬ
むしろ媚びることの悪癖を知る
より良きものには喜んで賛同しよう!
しかして軟弱な思想哲学主義主張には
断じて甘き言葉はかけぬ

平和は命懸けの対話からしか生まれない
平和は命懸けの信念からしか生まれない
平和は正しき信仰
否!“真に”正しき信仰からしか生まれない
戦争は臆病や嫉妬や傲慢を好む

生温く生きるな若者よ!
生温く考えるな青年よ!
共に立ち上がろう
胸に熱く情熱を沸らせ
共に立ちあがろう青年よ!

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