Kriw hdyk

ここでは《言葉》のようです。

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最近の記事

死を知り はじめて 生を知る

    • 苦は幸を彩る

      母は夜中にベランダで 月に向かって いいや さては宇宙に向かって 笑顔で話し掛けるのだ 「苦しみよ来い。苦しみよ もっと来い もっと もっと もっと来い。 死を感じさせておくれ 生きることに向き合わせておくれ。 苦しみよ来い。もっと もっと もっと来い。 死を感じさせておくれ 生きることに本気にならせておくれ。」 月明かりに青白く照らされた 母の横顔は如何とも例えがたく それは それは 惚れぼれするほど 美しかった 私はあの日見た 夢とも現実とも知れない 場面を

      • 師弟不ニ

        折に触れ 折に触れ 傍らで 時には滝の如く激しく 時には凍てつく季節の 暖炉のように 見護り励まし続けてくださった 遠くにいらっしゃたものが 限りなく近くに感じる 否、自身の生命の奥底に感じる いらっしゃる 恐れなく堂々たる師子王たれ! 八風に揺らがぬ師子王たれ! 笑顔と明るさと余裕に満ちた! 「一生はゆめの上・明日をごせず」 「今生人界の思出なるべき」 打って出よ!追撃の手を緩めるな! 常に問え 問い続けろ 常に学べ 学び続けろ 常に生きろ 臨終只今の覚悟で 休むな 

        死を知り はじめて 生を知る

          友情論

          苦しみの先には幸福がある 幸福の先には何もない ならばいっそ苦しみ続けたい だがそれは戦う中での苦しみだ 戦う中でなら 正しき法則の中でなら その苦しみは全て幸福へ その悩みは全て智慧へ その涙は全て笑顔へ その怒りは全て慈悲へと 転換される 戦うからこそ幸せなのだ! 挑戦し 挫けそうになるからこそ 人生は楽しいのだ! 挑戦なき者に真の喜楽無し 闘争なき者に真の幸福無し 戦わない者は放っておけ! 我は進む 挑戦し 戦い続ける 笑う者は笑え 好きなように馬鹿にしろ 怠

          進め

          雨のせいなのか  今が夜だからなのか 明日が月曜日で  彼の一言が的外れだったからなのか それは分からないが 私は今 幽体離脱でもしたかのように 天井すれすれを彷徨っている 破滅的な気分だ いっそのこと腰の痛みや 股から血がどろどろと出てきてくれた方が …いやそれはそれで嫌だが 感情が動かない 寂しさでも怒りでも焦りでも 悲しみでも勿論楽しみでも 陶酔や感傷でもない 虚しさがスモッグのように充満し 部屋中が霞んで見える 鬱病なんていうチープな渾名はよして欲しい あなた

          なんでもない

          何でもない 何でもない 大したことはない 気にすることはない 考えることをやめるな 脳味噌を引き締めろ 原因を探れ より良い世界を 死ぬまで求め続ける 何でもない 何でもない 大したことはない 気にすることはない 屈辱を復讐で返すな 苛立ちで真実を見失うな 傲慢の裏に潜む 自身の失敗を見ろ それはお前の失敗なのだ 逃げるな 目を背けるな 瞬きをするな 何でもない 何でもない 大したことはない 気にすることはない 研鑽に励め 疲れるな 眠るな 止まるな “進まざるは退

          なんでもない

          激烈な疾走

          夢と青春の輝きを遮光するため カーテンを締め切った部屋の 湿り切ったベッドに横たわる 天井の低い窮屈な部屋を 内側から破裂させるつもりで 真っ暗闇の虚空に 思いっ切り舌打ちをかますと 大腿骨が音叉の如く震え 「キーン」と高音を響かせる 両脚は意図せずバタバタと暴れ始め 自身に起こった実に奇妙な現象に戦慄し 私は目を見開いて眼球を硬直させる 体は跳ね起き玄関扉を蹴破り 裸足のまま走り出した 激烈な疾走! 皮膚には見る見る内に裂傷が一つ また一つと増える 何が起きているの

          激烈な疾走

          背骨

          球体がいくつも並ぶように ゴツゴツと浮き上がった皮膚 柔らかな皮を内側から 突き破るかの如き丸みを帯びた突起 嫌わば 嫌え 去るなら 去れ 好きなように 吠えろ 情けなく陰で指差し 醜く悪口を叩けばよい 彼の堂々たる威厳 微笑を蓄え高らかに且つ潔く 爽やかに笑う 艱難すら心地良い涼風 嫌わば 嫌え 去るなら 去れ 好きなように 吠えろ 情けなく陰で指差し 醜く悪口を叩けばよい 我は笑う 我は朗らかに進む 否 進み続ける 微動だにしない 時には相手をしてやろう 親が赤子

          溶ける

          あぁ こうやって人は人に 呑み込まれていくのだろう (ため息) 否 それは“人”ではない 電車に雪崩れ込むとき脳味噌に満ちるのは いつもそんな感覚で それは限りなく近くに 死を感じる時で 何故か無性に 言葉を綴りたくなる時でもある 人混みに紛れ込み個を失うなどという 生温いものではなく 個が消え去るのだ アイデンティティの忘却 人が物体と化す 人が 所狭しと貼り付けられた広告看板に 人が 電車のホームドアに 人が 喫茶店の椅子に 人が 自動販売機に アイデンティティの忘却 人

          実は鹿威しが「カコーン」と音を鳴らすのは 最後の一滴が特別重かったからではないのだ 実は涙は 津波なんかではなく 実は涙は なみなみのコップに落ちた 一滴の誰かの悲しみの涙 君の涙は君だけのものではなく みんなの涙が溢れ こぼれ落ちた みんなのものなのかもしれない 君の悲しみは君だけのものではなく みんなの悲しみが溢れ こぼれ落ちた みんなのものなのかもしれない 目の前の人が流す涙は 果たしてその人だけのものなのだろうか 僕達の悲しみが 僕達の苦しみが 僕達の不幸が

          生温い日

           いつもふとした時に思い出す。  TikTokやYouTubeをひらくと画面に映る女性。噛み付くともっちり伸びそうな雪見だいふくの表皮のような肌を見た時に。  いつの間にか窓からぬるっと入ってきている街灯や車のライトが、間接的に部屋を青白く照らす深夜の布団の中で(その時僕の眼球は天井を眺めているのか、それとも宙に漂っているのか分からない)。  あの日、ファミレスで、座った席の場所まで覚えている。  それから数日経って、彼女は言った。 「あの時私は目の前にある水をかけてやるつ

          生温い日

          高い曇りの音

          一つ一つに答えを出していこいう 一つ一つについてとことん悩もう 詩は香りである 全裸や 着ても地味な服装で 人前を歩く事を嫌う者が 煌びやかな装飾をし 理想に近づけた髪型をし できる限り 忌み嫌うあの外出を 精一杯楽しもうとするようなものである 言葉に自信がなく 否 言葉に不満足なものにとり 言葉に色がつく 言葉が香る 言葉に感情がのる 言葉が息をする 言葉が世界を創る 詩は言葉に楽しみを与える 「我々の唯一の“武器”は言葉」 平和を希求した科学者は言った 対話なくして

          高い曇りの音

          嬉しさ余って調子乗り

          勝手に舞い上がってんじゃねえよ。 感覚が鈍ってる。 お前の正しさに信憑性はない。 霊感もない。 誰か観念のお遊びをしましょう。 お遊びする人この指留まれ。 木霊すらしない地平線まで続く茶色い草原。 餅つきのようなフラストレーション。 飽くなき欲望。 無明。 どこに行けば良いのか。 この世で何を為せばいいのか。 自分とは何なのか。 果たしてこの世での使命とは何なのか。 飲んではもどし もどしては飲み 射精しては眠り 眠っては射精し ぶつけようの無い情熱 否、情熱は何処に も

          嬉しさ余って調子乗り

          青白い部屋

          月明かりだけの青白い部屋で 網戸から 春も終わりの 少しだけ肌寒い風が流れる中で 布団に包まり 思索することが とても久しぶりに感じる いや 確かに久しぶりだ >>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>> 「お久しぶり」 イアホンをつけてファミレスでワインを飲んでいた。どこか遠くから女の声が聞こえた_______幻聴。 「お久しぶり」 聞いていた音楽の中から聞こえる声か しかし とてもぼんやり聞こえる。 「おーい、お久しぶり」 ふと前を向くと女が立っていた。 過去に縁して

          青白い部屋

          実践記録(反省)

          ①早めの手立てを与えられなかった ②明確で嘘偽りのない論理的な説明ができなかった ③約束した三つのこと以外で叱ってしまった(繋げられなかった ④怒鳴ってしまった ⑤子ども同士のトラブルを強引に止めて解決しようとした ⑥自分が収めたい枠の中にキチッと入れようとした ⑦それ(上記⑥)なのに時々、その時の気分や 読んだ本の影響で考え方を変えてしまい、許す部分と許さない部分を曖昧にしてしまった

          実践記録(反省)