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Kindle出版で人を惹きつける「13のタイトルの型」

5回に分けて、  
マガジン『Kindle出版研究所』の中で
「Kindle出版のタイトルのつけ方」について  
紹介しています。

2回目の今回は、
人を惹きつける「13のタイトルの型」を
紹介します。

私が
50冊以上の
Kindle出版のノウハウ本を読み込み、
かつ、Amazonで紹介されている
本のタイトルを考察した結果、
人を惹きつける「タイトルの型」
として分類したのが
以下の13個です。

① 数字 
② ベネフィット
③ 疑問・質問 
④ ギャップ(非現実・意外性・非常識)
⑤ 比較 
⑥ 命令・禁止・否定
⑦ 権威性 
⑧ 機会損失
⑨ 網羅感・安心感
⑩ ターゲット 
⑪ パワーワード
⑫ 流行性 
⑬ サジェスト

詳細を順番に説明していきます。

①数字

タイトルに「数字」を入れる
という型は
多くのKindle作家が勧めています。

実際に商業出版の本を見ても、
数字が使われているタイトルは多いですね。

中でも "奇数"
多く使われている印象があります。

《実際に出版されている本の例》

・『人は見た目が9割』
・『1%の努力』 

②ベネフィット

読者が
「ベネフィット」を感じるタイトルにすること。
これも多くの Kindle作家の方が著書で述べています。

この本を読むことで

読者にとって、どんないいこと(メリット)があるのか

それがタイトルを見て
明確にイメージできるかどうかが重要です。

読者目線で考えれば、
この本を読むと
自分にとってどんなメリットがあるのか
わかりやすいと、
本を手に取りやすくなりますよね。

《実際に出版されている本の例》

・『「気がつきすぎて疲れる」が驚くほどなくなる「繊細さん」の本』
・『超雑談力 人づきあいがラクになる 誰とでも信頼関係が築ける』

③疑問・質問

タイトルを
疑問や質問形式にする型です。

単なる疑問・質問ではなく、
タイトルを見て答えが気になるような内容
だと読者の気を引きます

《実際に出版されている本の例》

・『さおだけ屋はなぜ潰れないのか?』
・『できる人はなぜ「A3」で考えるのか?』

④ギャップ(非現実・意外性・非常識)

タイトルにギャップを感じると
インパクトが出ます。

例えば、
あり得ないものが組み合わさった
非現実的なものだったり、
意外性のある内容だったり、
常識では考えられないような
非常識な内容だったり。

あえて支離滅裂な内容を
タイトルにして興味を惹く
という荒技もあります。

ギャップは、
うまくハマると
一番インパクトが出る型
だと思います。

《実際に出版されている本の例》

・『ホームレス中学生』【ギャップ】
・『日本がもし100人の村だったら』【非現実】
・『腹いっぱい食べて楽々痩せる「満腹ダイエット」』【意外性】
・『お金は銀行に預けるな』【非常識】
・『明日切腹させられないための 図解 戦国武将のビジネスマナー入門』【支離滅裂】

⑤比較

比較は、
優劣や大小、特性など
異なる要素を並べる型です。

比較する内容の差が大きいほど
インパクトが出ますね

《実際に出版されている本の例》

・『金持ち父さん 貧乏父さん』
・『話を聞かない男、地図が読めない女』

⑥命令・禁止・否定

命令や禁止、
否定などを使って強調する型です。

言葉の使い方によっては
悪印象を抱く場合がありますが、
上手に使うことができれば
インパクトのあるタイトル
になります。

《実際に出版されている本の例》

・『問題は解決するな』【命令】
・『知ってはいけない現代史の正体』【禁止】
・『求めない』【否定】

⑦権威性

実績を出している企業や人物、
社会的地位の高い人物、
著者の実績など、
権威性のあるキーワードをタイトルに入れて、
読者に安心と信用を与える型
です。

誰もが認める企業や著名人、
わかりやすい実績を入れないと
権威性は出ないので、
何を入れ込むかが重要ですね。

《実際に出版されている本の例》

・『マッキンゼーで学んだ最高に効率のいい働き方』
・『世界最高のチーム グーグル流「最少の人数」で「最大の成果」を生み出す方法』

⑧機会損失

人間は損をすることを一番嫌うと言いますが、
まさにその心理をついたタイトルの型です。

いかに、
この本を読まないと損をするのではないかと
読者に思わせるかがポイント
です。

《実際に出版されている本の例》

・『知らないと損をする!国の制度をトコトン使う本』
・『トップ1%の人だけが知っている「お金の真実」』

⑨網羅感・安心感

タイトルの内容で
本のテーマを明確にし、
この本を1冊読めば大丈夫、
すべて網羅されている
という安心感を出す型です。

よく見かけるのは、
「〜教科書」「〜大全」「〜術」
ですね。

最近、よく見かける型なので、
読者にとっては選びやすい反面、
インパクトは弱いかもしれません。

他の型と組み合わせれるとよいでしょう。

《実際に出版されている本の例》

・『取材・執筆・推敲――書く人の教科書』
・『独学大全』

⑩ターゲット

想定している読者を
タイトルに入れる型です。

想定している読者を
具体的に入れるのがポイント
ですね。

これで読者とのミスマッチが防げ、
本当に手にとってほしい読者に
本を届けることができます。

《実際に出版されている本の例》

・『はじめて課長になったら読む本』
・『不登校になったら最初に読む本』

⑪パワーワード

タイトルにインパクトを持たせるために
「パワーワード」を入れる型です。

インパクトを持たせることを
目的とした型なので
インパクトは出しやすいですが、
ありきたりのパワーワードを使ってしまうと、
返って貧相に思われてしまう
恐れもあります。

パワーワードとしては、

必携、新常識、一生、必読、裏技、極上、究極、極意、完璧、圧倒的、絶対、衝擊、超、劇的、限定、徹底

などをよく見かけます。

《実際に出版されている本の例》

・『必携 インターネット広告 プロが押さえておきたい新常識』
・『一生モノの教養が身につく世界の古典 必読の名作・傑作200冊 』

⑫流行性

人は流行りものには目がいくもの。

今、流行しているキーワードを
タイトルに入れる型です。

今まさに流行しているものでなくても、
少し前に流行したキーワードをあえて入れる、
という方法も有効だと思います。

本記事執筆時点で言えば、
次のタイトルがこの型になるでしょうか。

《実際に出版されている本の例》

・『先読み!IT×ビジネス講座 ChatGPT 対話型AIが生み出す未来』
・『メタバースとWeb3』
・『いまさら聞けないビットコインとブロックチェーン』

⑬サジェスト

最後の型です。

これは
タイトルの型とは
言えないかもしれませんが、
Googleなどの検索サジェストを
活用する方法です。

Googleなどの検索サイトでは、
検索窓にキーワードを入れると、
サジェストキーワード(検索候補)が
表示されますよね。

これを活用する方法です。

例えば、
Googleの検索窓に
「タイトルの付け方」と入力すると、
「コツ」とサジェストしてくれます。
「コツ」というキーワードを
タイトルに入れると
検索されやすくなる
ということです。

いわゆる「SEO」を
意識したタイトルのつけ方
です。

気になるキーワードを
いくつか入れてみて、
何がサジェストされるか試してみると
しっくりくるキーワードに
出会えるかもしれません。

また、キーワードを考える際は、
キーワードツールを使う手もあります。

例えば、

 ・Keyword Tool
 ・キーワードリサーチャー
 ・ラッコキーワード

は、無料で使えるWebベースのツールとしては
使いやすいと思います。


以上で13個のタイトルの型を紹介しました。

これらの型を活用すれば
"インパクト" のある
人を惹きつけるタイトルを
つけやすくなるでしょう。

なお、
人を惹きつけるタイトルになっているか
チェックできるチェックリストを作成しましたので、
ぜひ、以下の記事からダウンロードしてください。

次回の記事は
「サブタイトルのつけ方」です。

Kindle出版初心者の方に役立つ記事を
マガジン『はじめてのKindle出版』の中で公開しています。

また、ワンランク上のKindle出版を目指した記事を
マガジン『Kindle出版研究所』の中で公開していますので
あわせてご覧ください。


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