ロッド修理の話

 noteを始めるにあたり、釣具ネタも書きたいと思っていた、のは確かである。

 使っているロッド(竿)やリール、ルアーの紹介など、対馬の海で釣りをする方や、似たようなスタイルで釣りをする方の何かの参考になればと。

 と、言いながら、今回タックル紹介はしない笑

 毎日のように使う道具たち。

 ロッドの穂先が折れてしまったり、ガイドが取れてしまったり、リールの巻き心地が悪くなったり、小さな?トラブルは結構あるもの。道具も安くはないので、補修できる範囲なら自分でやる。中学生くらいの頃からリールの分解とか、ロッドの改造とかを自然とやっていたので、まぁそういうのが好きなんでしょう笑

 今回の補修はジギングロッドのリアグリップ(釣りするときに脇に挟む部分)。割れて、ほぼ取れてしまいそうな、なんとも可哀想な状態に...

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 釣具マニアなので?このグリップの素材はEVAというものだとは知っていたが、見た目や質感からゴム系と勘違いしていて、グリップのひび割れに気付いた段階でゴム用の接着剤を使ってみたけど、全然くっつかなかった。あのクロックスの素材もEVA(の一種)だそう。

 今回の補修にあたってきちんと調べてみたら、EVAは全然ゴム系じゃなかった。Ethylene-vinyl acetate (copolymer) エチレン・酢酸ビニル共重合樹脂というものだそう。何を使って接着するのが良いのか?と調べてみると、まさにこの素材を溶かして、色々なモノをくっつけるのによく使われているものがあった。それぞれの見た目が全然違うので、全く結びつかなかった。

 DIYが好きな方なら分かると思うが、接着剤の世界は奥が深い笑。どういうことかというと、①身の回りのものに使われている素材には種類がありすぎる、②それぞれの素材には接着剤との相性がある、の主に二点。特にプラスチック類が曲者で、ある接着剤はコレはくっつけられるけど、アレはダメというのがよくあって本当の意味で万能なものは今のところないんじゃないかな。

 で、結局何を使ったのかというと、これです。

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 DIYでお馴染み、グルーガン(ホットメルト接着剤)。熱で接着媒体(スティック)を溶かして、モノ同士をくっつけ、接着媒体が冷えて再び固まることで接着完了!な便利な道具。

 ここまで調べておきながら、いまだ半信半疑のまま、グリップの割れている部分に充填し、固まるまでの間に一気に接合し、固まるまで押し付けて固定。

 おぉ、ホンマにくっついた笑

 さらに隙間が空いてるところに、もう一度流し込み終えた状態がこちら。結構良い感じにくっついてる。グルーガンのスティックの色は結構バリエーションがあるので、もうちょい目立たない色を使えば良かったんやけど、手持ちが半透明しか無かったので、これで我慢しよう。

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 はみ出て固まった部分をカッターで削り取って、紙やすりで形を整えて、こんな感じで完成。

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 さて、漁に行きますか。

 ※このグリップ形状を見て、皆さんお分かりだとは思いますが、今回補修したロッドは、SHIMANOのゲームタイプスローJです。かなり愛用してます。

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