見出し画像

北海道のどこで働くか。家族との生活から結論を考える

旅人志向の人間でも、家族ができると結論は変わります。


自分はず〜〜っと田舎勤務を愛していました。教育局に出す履歴書の備考欄には「僻地希望」と常に書き、キャリアの3分の2は僻地小規模校に居ました。札幌市内で勤務していた時期もありましたが、何校か働くうちにムズムズしてきて結局は次の誘いを断って僻地に履歴書出して自ら飛んで行きました。札幌の同僚からは「変わった人だね…逆パターンはよくあるのに」との評価。

そんな自分ですが最近思うんです。結局、正解は都市部勤務なんだろうなと。

理由は家族。パートナーの勤務や子どもの教育を考えると都市部に暮らす必要があるなと思えてくるんですよね。


家族の仕事から考える

もうちょっと詳しく。まずはパートナーの件。
我が家の場合、妻はIT系の専門職なので、地方に住むと働き口が全くありません。結婚した頃は北海道の端っこにある過疎地に住んだのですが、その時は妻の専門性を活かせる場が全く見つからず、結局妻はブログを書いて小銭を稼ぐ生活をしていました。

ところが現在、札幌近郊に家を建てて暮らすようになると、妻は大手IT企業の札幌支社に中途採用の応募をし、サクッと採用されて普通に正社員として働き始めました。郊外のJR駅から札幌駅まで片道30分ほどの通勤。都会志向な妻はその生活を全力でエンジョイしています。

日本中どこでも働ける小学校教員に対し、ある程度の規模の都市でしか働けないスキル&経歴の人間もいるんです。今の妻の姿を見ていると、田舎暮らしをしていた時に楽しかったのは自分だけで、妻には悪いことをしたなぁと思います。

子どもの教育から考える

次に子どもの教育について。習い事、塾、私立中学校、そして高校。これらを考えた時、どこに住むのかは重要な問題だなと正直思いました。

僻地の学校に勤務し暮らしてみるとわかるのですが、ある程度の僻地になると、子どもは習い事や部活に制限を受けます。選択肢が少ないんです。例を出すと、中学校の部活にチーム競技が野球部しかないなんてことはよくあります。子どもの人数が少ないのでチーム競技をいくつも作れないんですよね。もっと小さくなると個人競技しかありません。当然、地域のクラブチームもありません。

塾と中学受験について。私立中学校受験を考えると僻地勤務は途端に厳しくなります。私立中学校の所在地は札幌もしくはそれなりに規模の市です。地方に暮らしているとそもそも中学受験という選択肢がありません。

中学受験に備える進学塾も大手は札幌駅周辺。そこに通えるか通えないかもまた子どもの選択肢を狭めることになります。

そして高校。公立中学校から公立高校へというルートを進む場合、僻地に住む子どもは高校進学と同時に下宿orアパート生活をすることになります。それぞれの土地の中核都市にしか進学校はありませんので、親元を離れなければなりません。

自分の結論は「都市部」

パートナーの仕事と子どもの教育。出てくる結論は人それぞれ、ご自身の価値観次第ではありますが、自分の場合はライフステージの変化に合わせて田舎志向から都会志向に180度価値観が変わりました。

わりと住所に自由が利く臨時採用教員はまだいいのですが、言われた土地で5年10年頑張らなきゃならない正規採用教員の場合は最終的にどの街に住みたいかを若いうちからイメージしておくのは大事だと思います。好き勝手にやってた自分は今更そう思います。

では。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?