タビセン@臨時教員・司書教諭

小学校の臨時教員。北海道在住。正採用教員を30歳で退職後、東京都内で学童指導員、フリー…

タビセン@臨時教員・司書教諭

小学校の臨時教員。北海道在住。正採用教員を30歳で退職後、東京都内で学童指導員、フリーランスライター、広告会社勤務を経て現職。noteには「何か人に話したいこと」を書いてます。定時ダッシュ&学童迎え勢。

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特別支援学級に行く理由

嫌な思い出を減らすってのはその一つかと思う。 本当に個人的なつぶやき程度に聞いてほしいんですが、自分は子ども達が特別支援学級で学ぶ理由の大きな一つとして「嫌な記憶が増えないようにする」ってのがあると思ってます。 頻繁にパニックを起こす子を何度か担任したことがあります。キレる子、シクシク泣く子、塞ぎ込む子、色々です。 その子達に共通していることが一つありました。パニックが起こるとその流れで突然かなり昔のことを詳細に思い出し、それについて怒ったり悲しんだり卑屈になったりする

    • 職場を転々とする臨時教員が手っ取り早く子どもと仲良くなる方法

      なぞなぞで、「毎日」「楽しく」「話せる」きっかけ作り。 人それぞれ、新しい学校へ行った時に子供達と仲良くなるスキルを何かしら持っていると思います。自分のように短いスパンで学校を転々とする立場の場合は特に重要なスキルです。 仲良くなるスキルとして自分がずっとやっているのが「1日1なぞなぞ」。その日のなぞなぞをひとつ決めておいて、廊下等で子どもが聞いてきたらそのなぞなぞを伝える。それだけです。 みんながみんな最初から寄ってくるわけではありません。が、この毎日のコミュニケーシ

      • 北海道の臨時教員として雇用され続けやすい人物像を考えてみる

        フットワークの軽さと保有免許の種類がキモかと。 「次年度に確実に働けている」 「定年まで確実に働けている」 これらの保証がないのが臨時教員のデメリット。 ではその不安をできるだけ減らしつつ臨時教員を続けるために、どんな工夫ができるでしょうか。個人的な考えを言うと、「雇用側にとって使い勝手のいい人材になる工夫」だと思います。 そこで今日は雇用側にとって使い勝手のいい人材について考えてみました。もちろん、雇われる側であるこちらにも家庭の都合や人生の都合があります。が、それ

        • 正採用教員を退職すると決めてから退職日までの流れ

          決めるのは秋。人事調書の季節。 10年ほど前に正採用教員を退職しました。理由は後述。なかなかない体験だと思うので、「退職を自分の中で決めてから実際に職場を離れる日までの流れ」を書いておきます。誰かの参考になれば。 子ども達に迷惑がかからないよう、年度末まで勤めての退職にしました。担任している子ども達や保護者の方々との関係は良好だったので、そこに損害は与えたくなかったので。 9月 退職の意思決定9月。人事調書の季節。妻から「もう田舎には住みたくない、都会に行きたい。自分と

        特別支援学級に行く理由

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        • 小学校の臨時教員
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        • 司書教諭と学校図書館
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        • 読書メモ
          10本
        • 初めての万年筆
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        記事

          北海道のどこで働くか。家族との生活から結論を考える

          旅人志向の人間でも、家族ができると結論は変わります。 自分はず〜〜っと田舎勤務を愛していました。教育局に出す履歴書の備考欄には「僻地希望」と常に書き、キャリアの3分の2は僻地小規模校に居ました。札幌市内で勤務していた時期もありましたが、何校か働くうちにムズムズしてきて結局は次の誘いを断って僻地に履歴書出して自ら飛んで行きました。札幌の同僚からは「変わった人だね…逆パターンはよくあるのに」との評価。 そんな自分ですが最近思うんです。結局、正解は都市部勤務なんだろうなと。

          北海道のどこで働くか。家族との生活から結論を考える

          教員免許が人生のセーフティネットになる

          困った時に臨時教員になれるってのは良いもんですよ。 先日、教育大学の学生と話す機会があったので、教員免許取得をお勧めしてきました。今の教育大学って免許を取らずに卒業できるコースがわりとあるんですよね。でも、せっかくお金を払って大学に通っているのだから、教員免許は取っておいた方がいいと思うんです。 自分の人生において、「小学校教員免許」が自分の人生を救ってくれたことが3回あります。そのエピソードを簡単に紹介します。教員免許を取るかどうかの参考にしてもらえれば。ついでに臨時教

          教員免許が人生のセーフティネットになる

          note再開。

          実は結構読まれていたんですね、このnoteアカウント。  (※記事冒頭に一言と最近読んでいる本の紹介を入れようと思います) ず〜っと放置していたこのnoteアカウント。文を書くアウトプットは好きなんですが、どこに書くかを迷っていたんです。何を書くかも。 それで放置していたんですが… そのnoteから時々メールが届くんですよ。「スキされました」とか、「フォローされました」とか。自分が過去に書いてきた文章が今でも読まれていることがわかりました。 気になって久々にログインし

          知的学級高学年に読み聞かせと朝の読書をやってみた結果

           知的学級の高学年に読書指導を行いました。目的は読書量を増やすこと。内容は読み聞かせ5ヶ月と10分読書1ヶ月。結果、鬼ごっことじゃれ合いが好きだった子ども達4人に、「学校図書館から本を借りる」「家から本を持ってくる」「親に本をねだる」「休み時間に本を読む」といった行動の変化が現れました。 朝の読書を通して得られた結果 朝の読書を実践してすぐに、全員が10分間静かに本を読むことができるようになりました。彼らの読む力は小学校2年生〜5年生相当なので、同じ本を独力で10分間読み続

          知的学級高学年に読み聞かせと朝の読書をやってみた結果

          朝の読書をやる理由と4原則

           子どもに本を読んでほしい。大体の人は大なり小なりそう願っていると思います。本を読まないでほしいと子どもに願う人はあまりいないでしょう。  ではどうすれば子どもが本を読むようになるのか。その答えの一つが「朝の読書」の取り組みだと自分は思っています。手応えも感じています。  朝の読書を取り入れることで、子ども達の読書量は増えます。「毎日10分」の積み重ねは想像以上に大きいです。自然と子どもたちの足は学校図書館にも向くようになりますし、家から本を持ってくる子も出てきます。

          朝の読書をやる理由と4原則

          遅く帰る担任に教わった自分は遅く帰る教員になった

          教員、とりわけ小学校教員は早く家に帰るべきだと思うんです。このテーマは世の中いろんな人がいろんな切り口から語ってます。石を投げたら定時退勤ツイートに当たるってぐらいに。空前のブームです。 自分も今からこの結論について根拠を延々と語るわけですが、それなりに自分の中でストンと落ちている根拠ですので、ちょっとだけ耳を傾けていただければと思います。傾けるのは目ですね。文なので。 時は1990年代まで遡ります。登場人物は12歳の頃の自分。母。そして6年1組で自分の担任をしていた男性

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          スプラトゥーン3のチャージャーの立ち回りに関するメモ

          スプラチャージャーとリッター4Kが共に☆4になりバッジをもらえました。半初心者状態から始め、だいぶチャージャーの初歩がわかってきた感があります。スプラ3楽しい。 このnoteではチャージャーの立ち回りについて自分がいま考え実践していることを初心者視点で書き出しました。 チャージャー立ち回りの原則自分がここまでに知ったチャージャー立ち回りの原則は次の2つ。 横から狙う 数的有利を作る チャージャーは横から攻撃したいです。正面から相手と向き合わない方が良いように思います

          スプラトゥーン3のチャージャーの立ち回りに関するメモ

          コーヒー豆は粉で買った方が幸せだった件

          コーヒー豆を豆のまま買うか、店で挽いてもらって粉で買うか。豆のまま買って家でミルを使って挽くのが幸せっぽいですが、必ずしもそうではないことを知りました。自分はこれから当分の間、店で挽いてもらおうと思っています。 豆で買うかは家のミルのグレード次第家のミルのグレードが低いと、新鮮な豆を挽いても満足な味を出せなくなります。具体的には、「プロペラ式」と呼ばれるタイプのミルだとうまくいきません。 満足な味が出ない理由は次の通り。 挽いた豆の粒度がばらつく 微粉が出る 挽いた

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          『子どもを本嫌いにしない本』(赤木かん子著)読書メモ

          読書教育に関する本を読み終えたのでメモをnoteに転記します。著者の赤木かん子さんは説明不要の方。育児をしている方、これから育児をする方に向く本ですが、教員ほか教育関係の人間も興味深く読める本だと思います。 乳児と読書必要なのは音声としての言葉であり、視覚としての絵。0歳児1歳児の読み聞かせにおいて、ストーリーを追うことの優先順位は高くない。改めて思ったのでメモした一文です。 我が子に本を読ませようという願いが強いほど、方法論に縛られ過ぎてしまうと自分自身危機感をもってい

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          井崎英典さんの本から学んだ美味しいハンドドリップコーヒーの淹れ方

          コーヒーの本を読んでハンドドリップの方法を変えてみたら、自分好みの味で淹れることができました。覚えておきたい手順をメモします。読んだ本は『理由がわかればもっとおいしい!コーヒーを楽しむ教科書』(井崎英典 2020 ナツメ社)。 ざっとまとめると、豆を粗く挽き、お湯と豆の量を決まった比率に基づいて決め、注湯は時間の経過を手がかりに4回で行うという方法です。 豆の挽き方豆は粗めに挽きます。店で頼む場合は「中粗挽き」を注文します。本には挽き具合が写真で紹介されていました。 豆

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          学研の科学が復刊していた件。ひみつシリーズ同梱

          学研の科学が今年(2022年)7月7日に復刊していました。創刊号の実験キットは水素ロケット。本誌、キット、ひみつシリーズ、あそぶんだ研究所の4つが入って 2970円(税込)。2010年に廃刊になって以来、12年ぶりの復活です。驚きました。 ひみつシリーズ同梱は嬉しいこのニュースで自分が「おっ」と思ったのが「ひみつシリーズ」の同梱です。 ひみつシリーズとは、世の中のさまざまな事象をマンガでわかりやすく説明したシリーズ本。『チョコレートのひみつ』『化粧品のひみつなど』、その事

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          通信制高校の教員1人あたり生徒数80人へというニュース。数字の意図を議事録から読む

          通信制高校に関わるニュースが来ました。 「文科省が通信制高校の教員負担を改善する省令を近々発するよ」という内容。 文科省は2023年度からの適用を目指し、近く関係省令を改正する 「80人に1人」を教員数の最低基準にすべきだとした といった記述がなされています。 これについて、文科省HPにあった議事録をあたってみたところ、「80人」という数字がどのようなニュアンスで弾き出されたものなのかを知ることができました。 議事録に掲載されていた「主な意見」議事録から、80人と

          通信制高校の教員1人あたり生徒数80人へというニュース。数字の意図を議事録から読む