見出し画像

田舎へ引っ越すことになりました。

田舎へ移住する、という計画が持ち上がったのは、半年ほど前だった。

きっかけは彼女が『ワーキングホリデー』という伝説の秘宝を探しに、大海原へ繰り出したいという話からだった。

その期間、約一年。

その一年は、彼女と会えない空白の期間となる。

だからそのあいだ、僕は山籠りも兼ねて祖父母のいる片田舎に住もうという経緯だった。

そうなるとやることがたくさんあった。

まず引っ越しのための荷造り。

本棚の整理。

断捨離。


田舎には娯楽がないと聞く。

だからポケットWi-Fiの契約について考えつつ、祖父母の家に移動式シアタールーム『アヤトの動く城』を建設するための計画を水面下で進める必要があった。

田舎には、熊もでるだろうと想定できた。

なので、それを撃退する新兵器の開発。

メカゴジラよろしく、メカ熊を作って防衛設備としたかった。


子供の頃、遊びに行ったときは気づかなかったこともあるかもしれない。

例えば、その地域で根付いている信仰なんかだ。

もしも土地神という概念が存在すれば、年に一度は何かを生贄に捧げなければいけない。

捧げなければ、土地神は僕にさばきを下すため巨大な蛇かなにかの姿で顕現し、村人も血相を変えて僕の命を狙うだろう。

僕はそれにメカ熊と移動式シアタールーム『アヤトの動く城』で反撃をこころみたかった。

しかし、今の僕にはそんなスキルはなかった。

メカ熊どころか、壊れたモニターすら満足に直せない体たらくだった。

まずはどこかで工具セットを手に入れなくては、と思った。


いつも読んでくださる皆様へ。

ご覧のようにやることが山積みなので、もしかしたらnoteの更新が滞ったり、抽象的なつぶやきを連投し始めるかもしません。短編小説も書きたい。

どうか、ご容赦ください。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?