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 災害の支援について考えた。

 

 今年の年末にエッセイを読んだ時に、はっとさせられる記述がありました。被災地に炊き出しボランティアに行った人が、長く避難している現地の人より「申し訳ないけど、(支援物資の)おにぎりやカップ麺は、もうお腹に入らない。よかったら貰ってくれないだろうか?」と会話を交わした。たった一つのエピソード。


 そんな話が私の中でずっと印象に残っていて、今回この記事を書く事にしました。ただお腹を満たすだけでは、人は満たされない。深いメッセージが本の中に書かれていて、多くの事を考えるきっかけに・・・。と思っていた矢先、また日本国内で大きな災害が起こりました。


 被災した人方々もきっと気を使って言えない事も、すごく多いと思う。私は冒頭のエピソードでご飯について言及された被災者の方は貴重なご意見だと感じました。ある程度復旧しないと、勿論炊き出しも行えない。でも長きにわたる避難生活で、温かいご飯が食べたい。それは人間の根源的な欲求だと思う。被災者の何気ない一言から、心の奥をふと垣間見れた気がしました。こういう一言に災害支援のヒントが隠されている気がするのです。


 多くの我慢を強いられる避難生活で、ほんの少しの娯楽があってもいいのでは。これから先もまだ頑張る為のご褒美。送る側もザ支援物資の他に現地の人が、ほっとできるプラスアルファを送れたら最高ですね。それが何なのかまだ皆さん手探りの状態。


 おやつでもカードゲームでも被災者が辛い事を一瞬でも忘れさせてくれるなら、有効だと思う。被災している多くの方には支援してもらっている側だからという遠慮がはっきりある。こういう時くらい「こういうものが欲しい」と具体的なアイテムを、リスト化してもいいんじゃないでしょうか。叶えられる要望に関しては、出来るだけこたえたい。そういう気持ちを持っている人も意外と多いです。

 
 負荷のかかるこんな状況だからこそ、被災者の皆さんもちょっとだけ本音を言える場所も必要ですね。そして受け止めてくれる場所があれば、少しは気持ちの面でしんどくないかな。


 


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