見出し画像

[一隅を照らす]と[6つの精進]

昨夜は19時過ぎに床に就いて、真夜中の1時半に目覚めた。
2時前には事務所に着き、草花に水遣りをして、2時にパソコンを立ち上げた。
私の健全な日常の一日のスタートだ。

今日(9.9)は、[重陽の日]であり、私の戒名の由来の日である。

[重陽]
陰陽思想では奇数は陽の数であり、陽数の極である9が重なる日であることから「重陽」と呼ばれる。
奇数の重なる月日は陽の気が強すぎるため不吉とされ、それを払う行事として節句が行なわれていたが、9は一桁の数のうち最大の「陽」であり、特に負担の大きい節句と考えられていた。
後、陽の重なりを吉祥とする考えに転じ、祝い事となったものである。

昨夜、台風13号は熱帯低気圧に変わり、今日の明治神宮球場の東京六大学野球の開会式・開幕戦は、無事開催されるだろう。

今日は、赤門鉄声会(東大応援部OB・OG会)のOB・OG集合日だ。11時からの明治神宮球場での応援と、15時からの東大駒場生協食堂での懇親会に参加する。
4年ぶりにOB・OGの皆さんとお会いできることを楽しみにしている。

昨日、外苑前の事務所で、ビジネスマッチングをセットをした。
ホテルの清掃やベッドメーキング、ビルメンテナンスの人員確保のために、若い外国人労働者が求められている。そのコラボレーションのためのビジネスマッチングだ。

このような「きつい、汚い、危険」と言われる「3K労働」業務は、若い日本人にはあまり人気がなくて、人は集まらない。どうしても高齢者の比率が高くなる。しかし、体力勝負のところがあり、高齢者はコスパが低くなってしまう。
そのため、日本語を話すことができる若い外国人労働者が求められているのだ。

社会の養成もあり、高齢者の採用は必要と思う。しかし、何と言っても、企業の立場からしたら、コスパの低い高齢者は「喜んで採用したい」人たちではないことも事実だ。
同じ報酬を払うのであれば、日本語が堪能な、若い、外国人労働者がいいと言うのが本音のところだろう。

日本は超高齢化社会であり、私たちのような高齢者が働く場所は増えてはきているが、それは企業にとって決してベストではないということだ。高齢者の立場からしても、「生活のため、認知症予防のために働く」と考えればいいのかもしれないが、もっと積極的な意味あいで、「是非、採用したい」と請われて働くほうが『働き甲斐』があるというものだ。

彫刻家の平櫛田中(ひらくしでんちゅう)翁の本「人間ざかりは百五歳」の中に、下記の箴言がある。

七十、八十は鼻たれ小僧、
男ざかりは百から百から


彼は、100 歳を超えてなお、「いまやらねばいつできる。わしがやらねばだれがやる」と、熱い創作意欲を燃やしたそうな。

どうして、そのような"一生青春、一生燃焼"の意欲を持って、人生を送ることができたのか。

それは、「一芸に秀でる」ものを持っていたからだろう。

この「一芸に秀でる」とは、人間国宝のような人たちだけではない。私たちのような凡人にも当てはまることだろう。
それは、「誰にも負けない『得手』を持つ」と言うことだ。そして、その『得手』は、「人さまのお役に立つ」ものであることが必須だ。

私はアンナCEOのFlora(株)の特別顧問をしている。
Floraはフェミテックのベンチャービジネスだ。社員構成は若く、日本籍と外国籍の社員は半々と国際色豊かだ。そして、私には全くリテラシーがないIT、AI分野の企業だ。

老若男女と言うが、最初、Floraは、「老を除いた」、「国際的な若い男女が働く」世界だと思っていた。
しかし、フェミテック企業とは、「女性特有の健康課題をテクノロジーの力で解決する」企業であり、延いては、それは女性のみならず、組織の文化を、社会の文化を、大きく変えて、世の中を元気にする『社会的企業』なのだと思うようになった。アンナはその社会的企業のリーダーである"社会起業家"なのだ。
そして、百社百様の企業文化を変えるためには、私のような活力に溢れた「老」の力が不可欠なのだ。

そのことを考えた時、私が「老」であり、70歳の今までに培ってきた、小林博重ならではの"独特のキャラクター"と、そのキャラクターによって培ってきた"温かい人脈"は、私独自のものである。それは「誰にも負けない個性」であり、「人のお役に立つ個性」だ。
しかし、その個性は、私に属しているが、私のものではない。決して、私だけのために使ってはいけない。天は、それを「社会のために惜しげなく使う」ことを求めているのだ。

私は、主役のアンナの脇役になる。私は、その脇役の主役になる。
その役が、第二生のステージで私に与えられた役であり、それを全うすることで、私の第二生の"世のため人のために尽くすミッション"を果たすことができる。

天台宗の開祖、最澄の言葉[一隅を照らす]に思いを致す。

[一隅を照らす]
一人ひとりが自分のいる場所で、自らが光となり周りを照らしていくことこそ、私たちの本来の役目であり、それが積み重なることで世の中がつくられる。

また、稲盛和夫さんの[6つの精進]を肝に銘じる。

[6つの精進]
1.誰にも負けない努力をする
2.謙虚にして驕らず
3.毎日の反省
(利己の反省及び利己の払拭)
4.生きていることに感謝する
(幸せを感じる心は"足るを知る"心から生まれる)
5.善行、利他行を積む
6.感性的な悩みをしない

心をピュアにして、精進努力を重ねていこう。

不動院重陽博愛居士
(俗名  小林 博重)

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?