"恕の心"を持った人たちの集団で、能登を応援する
私には何も経営の才はない。
そのことを父はよく分かっていたのだろう。「お前はビジネスには向かない。公務員になって、出世の階段を登るのが一番向いている」といつも言っていた。
ビジネスには駆け引きが必須(今、私はそうは思わないが)であり、私はそのままの自分で勝負するしかないから、私はビジネスには向いていないということは自分でも分かっていた。それで官僚の道に進もうと思っていたが、公務員試験には受かったものの面接で落とされ、露ほども考えていなかった信託銀行に入社した。
「信託銀行は銀