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Apple Vision Proについて色々思うところ

割引あり

価格

アメリカ人の高校生の友達が、日本円で20万くらいの価値のiPhone14ProMaxを持っています。物価的に考えると、VisionProの50万円は日本人の25万円くらいの感覚で、アメリカ人には高く感じなく、出せない金額でははないのかもしれなません

とはいえ「価値がすでに自明のiPhoneと、それよりも2.5倍高く、何者かもわからないVisionProを同じ意識で語るのは違うのかもしれません。
唯一、買う前から自明の価値が一つあってそれが「ブランド品」としての価値だと考えています

「ブランド品としての価値」とは言い換えると「自分を大きく見せるための価値」であり、実際に現場で高い機材を使っていると一目置かれる。偉そうに見えて対応もよくなるという話をシェアオフィスでしてました。
グッチやアルマーニを身に着けるように、現場でVisionProをかけたまま現着すれば「ただものではない感」をふりまき、あなたの価値を高めてくれるかもしれない。
最初期はそこが50万円の価格の大部分になるのではと考えています

真のQuestProではなく真のHololens

PVを見ている限り、使い方や使う用途はホロレンズっぽいなと思いました。
沢山のモニターを空中に並べ、自由に使う。
自分もホロレンズ1の時、1週間装着しつづけ、こっそりエロサイトを空中に表示して仕事のお供にするという実験をやってみました

これに対してVRじゃないのか、イマーシブじゃないのかと落胆する声もありますが、ぶっちゃけOculusDK1から10年。10年間絶え間なくVRについて色々作ったり展示したり仕事にしてきましたが、イマーシブなVRの必要とされる出番ってあんまりないのですよね。

2017年くらいのとき、ブラジルからVR開発者の人がやってきて軽く話したのですが、GearVRの使用用途の9割以上がネットフリックスなど大型モニターを楽しむ事で、VRゲームはほとんど遊ばれないって言ってました。
VRゲームは確かに凄いけど、凄いと楽しいとか面倒じゃないとか辞められないは別なのですよね。
みなさんティアキンで時間を溶かしていると思いますが、VR始めて10年。VRを被っている時間をすでにティアキンは越えているかもしれないです

その利用方法だとコントローラーが無いのも正解かもと。持ち運んだり充電を気にする道具があと2つも増えるのはしんどいし。

Hololensでも駄目だったものがAppleがどう解決するか?

ただそのHololensもGearVRも撤退してしまったわけで。「VRで大きなモニターを見る」というのがどこまで世間に必要とされるか。
今の時代、6インチ程度の小さな画面で映画も漫画もネットも満足している。その時代に大きな画面が喜ばれるのか、必要とされるか。
そこをAppleはどう解決するかは今から注視しているところです

外から中が見える機能

公共空間を私的に使うことは心理学的に「離脱」と言われているそうです。例えば一緒に食事しているのに一人だけウォークマンで音楽聞いていると、なんか周りが嫌な気分がする。
電車の中でコテで髪を巻いたりもまた「離脱」になるので周りの乗客が嫌な顔をする。
HMDもそうで、家族がいるのにHMDを被ると家族を全部消し去って一人いることになる。それが「離脱」になって家族からは嫌われます。
このままだとHMDは一人暮らし専用になり、それはそれで不健全だなと。

今回の外から中の人の顔が見える機能は、HMDがこの社会に順応するためにどうしても必要な機能で、このせいで10万くらい高くなっても入れないと使われない機能だったと思っています

とはいえ最後は長時間使ってみないとわからない

VRを10年ほどやってますが、HMDを被って数分の「凄い」はあてにならない。長時間使って「なんか便利で手放せない」が生まれるかどうか。こればっかりは買ってみて長時間使ってみないとわからないと思ってます。

2010年に始めてスマホを買った時、「外でWebが見れる」事がこのうえない価値だった。外で価格ドットコムを見て買うかどうか判断する。ガラケーではできなかった(できてもめんどくさかった)。電車で暇な時にMIXI見て書き込んだり。
その価値が自分にはあったからメガネケースと馬鹿にされたIS01でも使い続け、気がついたらなんか世間の方が追いついてきたのを覚えてます

その価値を今回も作れるのか? 空間に無数にあるウィンドウは果たして価値になるかは1ヶ月は使わないとわからなだろうと

XRならでははそのあと

スマホを例にとるなら、ソシャゲが流行るのはスマホ登場から5年くらい?

外でWEB見れる→電車や外での暇つぶし→みんな携帯する→さらに電車の中の暇つぶしにちょうどいいコンテンツ→ソシャゲ

という流れとすると、まずは使ってもらう事が必要で、常時使う人が増えると自然にそこにターゲットした製品やエンタメが出るはずだと考えています

まとめ

とりあえず日本で発売されたら買ってみて使ってみようと思います。
便利さを感じるか、痛みを解消できるか、使い続けたいと思うか自分の体で確かめてみて、判断はそこからしたいと思っています。

また同時に、なにかアプリも販売できないか、開発者登録もしようと思います

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