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Oculus quest or rift × Twinmotion ×Desktop or Note PC 購入にあたって

 こんにちは。PCとVRをいじくりまわしている宇都宮の建築学生あおじです

さて、twinmotionが話題になってしばらく経ちますが、自分の作った建物などのデータをCGで綺麗に加工して、その世界に飛び込むことができたら素敵ですよね??

イメージ(自作)↓

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そんな方にお薦めなのがVRとtwinmotion。でも、よく調べずに買うとPCとVRとtwinmotionと相性が悪く、できないなんてことがざらです。今回はtwinmotionをやる際のOqulus VRとPC選びで失敗しないためのポイントをまとめたいと思います。このNoteではPCが動作環境に問題がないことを確認した上で検証していますが、組み合わせによっては結果の悪いものも、、、。また、その他にもtwinmotionのVR操作での良い点、悪い点も取り上げていこうと思います!

では、以下の流れで説明したいと思います。

1,購入するうえで注意するポイント

〇PC編
・VRとtwinmotionが発表している動作環境を満たしているPCを購入しましょう

・PCのスペックがVRとtwinmotionのいずれの動作環境を満たしていても、同時に使うという観点からCPUとメモリには余裕をもったほうがいいです。頑張れるなら6コアと32Gあるとばっちりです。16GはDesktopならいいかなというかんじ。でも、他の作業は同時にできないです。

・USBポートの数と規格にご注意ください。questはoqulus linkのときにケーブルにつなぐのでUSB3.0 Aタイプが欲しいです。riftはHDMIとUSB3.0 Aが欲しいです。oqulus センサーを増やしたい分だけUSB3.0 Aが必要になります。一応、2.0でも動きましたが。

・Desktop PC , Note PC を同価格帯で比較した場合、Note PC の性能は劣ります。あるDesktop PCと同性能のNote PCが欲しいと考えるのであれば+2万円以上は覚悟しなければなりません。

〇VR編

・riftは公式販売が終了しているので、フリマなどでの購入となります。

・questはoculus linkによってPCに接続されます。これは2020/4/19現在、B版です。正式版ではありません。

〇twinmotion編

・twinmotionはoqulusによる審査が行われていないソフトになります。

・PCのスペックがtwinmotionの動作環境をすべて満たしていても途中で停止することがあります。また、twitter上に起動できないなどのツイートが確認できます。このソフトは安定さには欠けると思われます。

〇アクセサリー編

・quest と PC を繋ぐUSBケーブルの規格3.0にご注意ください。

↓僕が購入したものです。


2,今回使用した Desktop PC , Note PC のスペック

〇Desktop PC (自作PC)

OS Windows 10 Home 64ビット

CPU ryzen5 3600
グラフィック機能 NVIDIA GeForce RTX 2060 super 8GB
メモリ team ddr4 3200mhz 8g×2個
SSD sandisk 1tb

電源 antec ne550 gold

ケース jax02

cpuクーラー 虎徹markii

マザーボード TUF B450-PLUS GAMING
入出力ポート
USB2.0 x2/ USB3.0 Type-A x2/ USB3.1 Type-A x2

金額 13万くらい 

ただし、モニター、マウス、キーボードは含めず。


〇ノート PC (購入)

GALLERIA GCR2060RGF-E ガレリア GCR2060RGF-E Core i7-9750H/15.6インチ フルHD 144Hz/RTX 2060/メモリ16GB/NVMe SSD 512GB K/08738-10a

OS Windows 10 Home 64ビット

CPU インテル Core i7-9750H (2.60-4.50GHz/6コア/12スレッド)
グラフィック機能 NVIDIA GeForce RTX 2060 6GB + インテル UHDグラフィックス630 (Optimus対応/HDMI x1, miniDP x2)
メモリ 16GB DDR4 SO-DIMM (PC4-21300/8GBx2/2チャネル)
SSD 512GB NVMe SSD (M.2 2280, 読込速度 3200MB/s, 書込速度 2000MB/s)
入出力ポート
USB2.0 x1/ USB3.0 Type-A x2, Type-C x1/ マイク入力 x1, ヘッドフォン出力x1

金額 15万くらい

だいたい同じようなスペックであることが分かります。




3,Oculus quest , rift , twinmotion の動作環境

※念のため、今回検証したのは oculus rift s ではなくrift です。

〇questのPCへの要求スペック

CPU:Intel i5-4590以上もしくは、AMD Ryzen 5 1500X以上
メモリー:8GB以上
OS:Windows10
USB:USB3.0ポート1つ
GPU:
 NVIDIA Titan X
 NVIDIA GeForce GTX 1060(デスクトップ向け)
 NVIDIA GeForce GTX 1070
 NVIDIA GeForce GTX 1080
 NVIDIA GeForce GTX 16シリーズ
 NVIDIA GeForce RTX 20シリーズ

↓引用先


〇riftのPCへの要求スペック(最小→小)、(推奨→推)
OS
Windows 10
CPU
(小)Intel i3-6100 / AMD Ryzen 3 1200、FX4350以上
(推)Intel i5-4590 / AMD Ryzen 5 1500X以上
メモリ
8GB以上
GPU
(小)NVIDIA GTX 1050Ti / AMD Radeon RX 470以上
(またはNVIDIA GTX 960 / AMD Radeon R9 290以上)
(推)NVIDIA GTX 1060 / AMD Radeon RX 480以上上
(またはNVIDIA GTX 970 / AMD Radeon R9 290以上)
ビデオ出力
HDMI 1.3互換ビデオ出力
USBポート
USB 3.0ポートx3、USB 2.0ポートx1

↓引用先

〇twinmotionのPCへの要求スペック

最小要件
Windows 7, 8, 10 64-bit
Quad-core Intel または AMD, 2.5 GHz以上
8GB RAM
8GB of VRAM
DirectX11 または DirectX12 互換のグラフィックカード (AMD, Intel または NVidia)

推奨環境
Windows 10 64-bit
Quad-core Intel または AMD, 4.5 GHz以上
32GB RAM
256GB SSD (OS ドライブ) と 2TB SSD (データドライブ)
Nvidia RTX 2070

↓引用先

※Note PC の データドライブがtwinmotionのスペック{2TB SSD (データドライブ) }を満たしていませんが、これはたくさんのプロジェクトを保存するために必要な項目ですので、VRとtwinmotionの動作に影響を与えないものとして考えます。

4,検証結果

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※Note PCは電源に接続された状態で検証を行いました。接続されていない状態だと、使い物になりませんでした。

詳細

Quest×Desktop 滑らかに動きます。右目と左の見え方に違いあり。建物に近づいたときと室内に入った時、右目で影が過度に暗く見える。稀にリモコン操作が不調になります。

rift×Desktop 滑らかに動きます。右目と左の見え方に違いを感じることも。建物に近づいたときと室内に入った時、右目で影が過度に暗く見える。リモコン操作はだいたい好調です。

Quest×Note 遅ーい。ナマケモノのように動かなければなりません。右目と左の見え方に違いあり。建物に近づいたときと室内に入った時、右目で影が過度に暗く見える。リモコン操作に難あり。空間が歪む。

rift×Note こちらも遅ーい。ナマケモノのように動かなければなりません。右目と左の見え方に違いあり。建物に近づいたときと室内に入った時、右目で影が過度に暗く見える。リモコン操作に難あり。

余談ですが、いずれの組み合わせもVR chatやGoogle Earth VR、Beat saberは問題なく動きました。oculusのサポートを受けているソフトはある程度動作が期待できそうです。

twinmotionのVR操作で良い点、悪い点

〇良い点

・UIがとても分かりやすい。誰でもすぐに覚えられる。

・グラフィックがとてもきれい。

・波紋やそよ風に揺れる草木をリアルに感じれる。

・季節や時間帯を簡単に調節できる。

〇悪い点

・右目が暗く見える。

・視線高さ調整がうまくいかない。視線高さが1.7mと高め。高さを1.5mに変えるも、移動するとデフォルトに戻る。

5,まとめ

Oculus quest は とても魅力的な商品に思えますが、データの重いものを取り扱う場合はまだまだ課題も多いです。コンセプトがスタンドアローンなので、oculus linkに過度の期待を寄せるのは危険です。Riftはその点ではPC用HMDなので、安定性があります。右目で過度に暗く見えるのは、今後の改善に期待します。現段階は、社内でデザインを検討するイメージには使えますが、お客さんには使わないほうがよさそう、、、。

Note PCでCG&VRはお薦めできません。特段、持ち歩く必要性を感じないのであればDesktop PCにしましょう。仮にNote PCを買うのであれば、外付けGPUであるeGPUの発達が著しいので、それを踏まえてthunderbolt3の搭載されたPCを買うのは選択肢の一つではあるかとは思います。

この記事を読んで、多くの人のVR、ソフト、PC選びが上手くいくことを願っています。










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