北京五輪、高木美帆と高梨沙羅(2月7日8日まとめ)

2月7日
●フィギュアスケートのペアの演技を見ると、いまだに『愛のアランフェス』を思い出す昭和のマンガ好き。
 団体戦、日本銅メダルおめでとう!

●女子1500m最終15組の高木美帆、最大のライバルは14組のブリタニー・ボウと、12組のイレーン・ビュスト。そして今季ワールドカップのランク1位は13組の佐藤綾乃。高木美帆より出場試合数が多い分、堅実さで上にいる。高木菜那ともども、メダルの期待はある。

●高木美帆さん残念! 4年前と同じ、オランダの女王ビュストに続く銀メダル。1500mで負けたのはいつ以来だろう。佐藤綾乃4位、高木菜那8位。
 はああ、4年待ったわしも抜け殻だ。ビュストはこれでオリンピック6個目の金メダル。12個目のメダル。

●敗戦は、2019年11月トマシュフのW杯でビュストに負けて以来だった。過去3シーズンの1500mの成績を見返すと、高速リンクでは圧倒的に勝ち続けたのに対して、低地のリンクではオランダ勢と差がないのもわかる。時計がかかると(=タイムが遅めのリンクだと)持久力が問われ、高木美帆のアドバンテージが薄まる。
 というか、ビュスト怪物すぎ。LGBTメディアも祝福の大きな記事にしていた。ビュストはバンクーバー五輪の前にバイセクシャルをカミングアウトしている。

●スキージャンプ混合団体。高梨沙羅の大ジャンプで絶好のスタートを切るも、スーツ規定違反で失格!? 今日はもう、わしは立ち直れません。
●これで高梨沙羅さんが2回めに大ジャンプをしたら、みんな絶賛してあげようぜ!
●高梨沙羅さん、泣かないで。君の責任じゃない。着地と同時にあふれる涙。深々とした謝罪のようなお辞儀。小林陵侑の最後のジャンプを見届けて崩れ落ちる姿に、こちらの涙腺がこられきれない。

●この後はブログに書きました。
https://blog.goo.ne.jp/bingohongo/e/f7d5d835630f672d51ed77648bcc80cc
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2月8日
●高梨沙羅さんの件。朝起きると「ドイツの監督の激怒」がトレンド入り。今はシュテファン・ホルンガッハー(元オーストリアの名選手)がドイツの監督なのか。
 私も昨夜のうちに海外メディアを読んで、オーストリアの総監督マリオ・シュテヒャー(往年の名選手)が激怒していることをブログに書いた。怒っているのはドイツだけじゃないぞ。

<混合ジャンプ茶番劇の後に激怒したシュテヒャー>
「シーズン中の(マテリアル)コントロールがはるかに優れていたはずだ。彼らはオリンピックでのみ厳格な行動を取る。これが正しい方法かどうかを自問する必要がある」 skysportaustria より

●ドイツ監督の「パペットシアターのようだ」発言が話題になっているが、元は「パンチとジュディのようだ」。
「パンチ&ジュディ・シアター」は有名な人形劇で、ちょいグロテスクなドタバタ喜劇らしい。

<夫のパンチが赤ん坊を放り投げ、妻のジュディや、犬や警官を棍棒で殴り倒し、最後に悪魔を殴り倒すのが大筋>
 高梨沙羅さんら選手5人が、次々に殴り倒されたかのような様を指して言ったのだろう。パペットシアターを「操られた舞台」と誤訳したメディアもあったが、ちっとは原典にあたろう。

●高梨沙羅選手へのエール。響いたのは竹内択さんのこの言葉。
「4年後にこの屈辱を晴らして、いいストーリーにするためにも、沙羅ちゃんには強くあり続けて欲しい」

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