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10年点検、思うのは機器類はシンプルに。

4月に入って、HEAT20 G1レベルの私の自宅でも、エアコン不要な日が増えてきました。

今日も日射取得万歳で、室内ポカポカ。

私の自宅も築10年を迎えました。

お客様宅と同じように、10年点検を行います。


10年点検に際しては、2年、5年、7年同様に、外装、内装、水回り、建具などチェックリストに沿って確認します。

加えて、職人に屋根に登ってもらい、屋根、樋(とい)など上からしか見られない箇所を点検します。

特に周囲に林や高い樹木がある場合、落ち葉で樋が詰まってしまうこともあるので、樋掃除も兼ねて登ります。

私の自宅も、道路向かいに高い樹木が複数あり、秋から冬にかけて1階のガレージが落ち葉だらけになることから、多少のつまりがある事を想定をしていたのですが、思ったほどの量ではなく、ほっとしました。


10年って、大きな節目ですよね。

新築時にお子さんが3歳だったとしたら、13歳。

中学校入学するくらいの期間です。

意外と、屋根や外壁など、外回りについては、大きなメンテナンスが発生することは少ないかもしれません。

水回りを含めた室内でも、そこまで大きなトラブルは起きないでしょう。


10年くらいで気になるものと言えば、機械の類。

炊飯器、冷蔵庫、電子レンジ、洗濯機などの白物家電(死語ですか?)。

それらも、そろそろ覚悟しておいた方がイイかも。という時期。


それと同様に、住宅内で稼働している、住宅設備機器にもトラブルが出やすいタイミングになってきます。

もちろん、何事もなく15年以上というオーナー様もいらっしゃいますが、何かしら気になる事が出始めたりすることがあるものです。

例えば、24時間換気のファンの音が大きくなったり、エアコンの冷媒ガス漏れが起こったり、給湯器のエラー表示が出たり。

要買い替えって訳じゃないけど、修理は必要、そんなことが起こりやすくなるタイミング。

工務店、ハウスメーカー、住宅の性能を問わず、平等に10年使った影響を受けます。


「だからこそ思うのは、機器はいかにシンプルにするか」という事。

この「シンプル」というのは、大きく分けて3つの意味があります。


①構造をシンプルにする。

例えば換気や空調などの計画を複雑なシステムにしてしまうと、メンテナンスに苦労することがあります。

「△△専用に開発した○○」など、汎用性のないモノは、メンテナンスコストがかかったり、そもそも10年後、同様の仕様が無かったり、よく聞く話ですよね。


②機能をシンプルにする。

これは①と近いのですが、複雑な機能や複数機能があればあるほど、故障の原因って増えやすいですよね。

冷蔵庫の自動製氷機って速攻壊れませんか?ウチのは壊れます。

冷蔵機能だけで十分なんです。(心の声)

だから、機能がシンプルなものを選ぶように私は心掛けてます。


③数をできるだけ最小限に。

そもそも機械は壊れます。

壊れない機械はありません。

数に頼ると、メンテナンス回数は必然的に増えます。

冷暖房にあたり、エアコンの数も極力最小に。


そうやって極力シンプルにしていくことが、家と長く付き合っていくコツなんだと思います。

機器をシンプルにするためには、そもそも住宅の「構造」や「換気」についてしっかりと計画されていたり、

「断熱」や「気密」など、基本的な性能をちゃんと持たせることが、必要になります。

「どこまでの性能が必要か」は、寧ろ「どこまでシンプルにしていくか」とのバランスになってきます。


また機器には、子育てや仕事、毎日が忙しいご夫婦にとって、家族との時間をつくるために必要な機器もあるでしょう。

QOLを爆上げするために、欲しい機器もあるでしょう。

それらの機器を導入することは、ご家族の暮らしにとってメチャクチャ重要なことです。

だからこそ、機器が先々に現実的に修理や交換が利くのか、知っておくのは、超重要ですよね。



hiroyuki

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