見出し画像

ブロックチェーンネイティブに抹殺されるのは誰か

「やがてくるデジタルネイチャー、あらゆる情報はコードとして記述され、あらゆる富は再分配される、デジタルなものももアナログものも区別がつかない世界でどう生きるか。」というのは人間性捧げ系の第一人者の言葉。

この話を最初に聞いたのは2015年の事だった。まだ世界にはポケモンGOによる拡張現実も実装されておらず、マッドマックス怒りのデスロードで熱狂し、iPhoneは6Sで随分薄くて大きいと文句を言い、iPad proって何だよとか文句を言っていた頃の話になる。

完全に目がイってしまった全身ヨウジヤマモトを着た大学院生はどう見ても胡散臭かった。

今にして思うと、これはもしやブロックチェーンの事だったのか、と腑に落ちる。

さて、ブロックチェーンは世界をどう変えるか。

信用が担保され隠し事や不正がなくなる。
悪事を働く事が割りに合わない世界が来る。
そりゃ便利になるだろう。正しい行いをしている者がお天道様に胸を張って生きていける世界になる。

保険に加入するときは「健康である事」よりも「健康であるとお墨付きを貰っている」事の方が重要視される。
「本当に美味しいシングルモルト」よりも「30年熟成したと書かれたシングルモルト」の方が美味しいとされている。

食品偽造と品質保証、我々は全てのものに血統書をつける為に物凄いコストを払ってきた。
あらゆるものの品質が担保されたとき「それって本質的に重要だっけ??」と我に帰るかもしれない。

食事に求めていた安全性って何だっけ?そもそも食べ物って安全だっけ?
てか栄養素をチューブで入れてればよくね?

そんな事も起きるかもしれない。

人類の知恵により神様の手帳を覗き見る事もできた。そして限りなく神に近いインターネットという存在を作り上げた。

知恵の集積の力は想像を凌駕する。

素晴らしき人類のDNAはコロシアムを作っては同族で殺し合い、効率的にそしてより苦しみを与えて殺す術を考えてきた忌まわしき遺伝子も内包している。

遺伝子が暴走するか、凍結されたまま100年後に人間と呼ばれる生物に進化するか。

インターネットに対する親和性で言うと、昭和の人間と21世紀の人間ですらもう違う生物種であるかのような隔たりがある。
それがブロックチェーンネイティブと非ネイティブになったときはどうだろう。

何が何だかもうよくわからないが、圧倒的世代間差は間違いない。

シンギュラリティとも言える想像もつかないユートピアとディストピアがミリフィーユのように重なり合った世界のパルプンテ感。

ワクワクしたもの勝ちっすね。

(訳:いいからコインチェック出金はよ)


★noteの元ネタと出来上がったプロダクトをTwitterで呟いています。

いろんな事にいちいちイライラしてたら身がもたないので、どうにかネタにして楽しめないかいつもごにょごにょしています。

#コラム #ブロックチェーン  

サポートありがとうございます。頂けた分は、消滅可能性都市での仕掛けがよりグッとくるものに還元します。