生きるのは目的のない人体実験

向かい風にも

追い風にも

正面から立ち向かい

勢いがついても驕らない

そんな人になれたなら

現実のぼくはいつも下を向き

君の微笑みに

応えることもできない

ガラクタのまま

自信なんてない

好きになったのはぼくなのに

奈落に沈み

乾いた思いは

すれ違うことすらできなくなった

邪な身代わりに

嘘の上塗りは

厚みを増して

見失ったこころは

破壊された肉片

みんなと仲良くしたいのは

誰とも仲良くないのと同じこと

自意識の無限回廊を

死ぬまでまわる

自分だけならと思う

巻き込んで全滅させる

邪悪な存在は下を向いて歩くしかない