【詩】鞭の血

肉体に刻まれた暴力の痕跡

行軍する娘たち

立ち竦む無知な息子

不自然な仕草は幾筋もの疵

抑圧しては回帰する

知らない素振りで消す灯り

疵は視覚ではなく触手で探る

眼より多感な触覚で

すべてを堪能されてしまう