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初海外!台湾旅行を語る話〜③九份・十份編

 台湾旅行に訪れる観光客の多くが訪れる人気スポット、それが九份・十份!前もって予約しておいた観光ツアーの集合場所は台北駅内の一角。そこにいるのは、ほぼ日本人。パッと見で7、80人はいるだろうか。その場で九份だけ行く人、十份だけ行く人、そして両方行く貪欲な人に分けられた。え?私?そりゃもちろん両方行きますよ。だって、せっかく初台湾なのだからなるべく色々体験したいじゃない。そうです、わたしが貪欲おじさんです。
 幸いなことに貪欲日本人が沢山いるせいか、九份・十份の両方行くバスは2台体勢に。いざ出発!となったのだが、どうやらツアー客の何人かが現れないらしい。おいおい、ドタキャンか?と思ったら、小腹が空いたからマクドナルドでハンバーガー買ってて遅れたそうな。ホント貪欲ですな。そんな貪欲の欲望渦巻く中、気を取り直していざ出発!バスが走り出すとガイドのお兄さんが、人数の関係で今回は先に十份行ってから九份に寄る行程に変更しましたとのこと。
 ん!?ちょっと待って。事前の予約時には九份行ってから十份行く予定であることが日程表にも書かれてましたけど!それに合わせて九份で茶屋を予約してますけど!もうお金先払いしてますけど!先に十份行かれたら、予約の時間より遅くなるので入れなくなりますけど!
 でもガイドさんに文句言ってもしょうがないもんね。貪欲おじさんは涙で濡れる目頭を抑えつつ、バスに揺られるのであった。
 さてさて、十份までバスで1時間ほど。道は基本、細道で段々狭くなってくる。当然バスも揺れるわけで、前もって酔い止め飲んでおいて良かったー。そこでふと、マクドナルド買って遅れた人のことを思い出す。こんなに揺れたら、先ほど食べたハンバーガーをリバースしやしないかい?チラリとバス車内を見回すと、該当の人物は楽しそうに同行の方と談笑していた。さすが貪欲パイセン、カッコ良すぎます。
 十份といえば、ランタン飛ばしが有名である。ガイドのお兄さんによると、昔、村を襲ってくる輩から家族を守るため村の男たちは前もって山に家族を隠れさせておき、戦闘が終わると家族に帰宅して良い合図としてランタンを飛ばしたんだそうな。そんな複雑な事情から産まれたランタンが今では観光資源になっているのだから、平和とは本当にありがたいことである。
 そうこうしているうちに、十份に無事到着。バスから降り、少し歩けば線路沿いに商店が立ち並ぶスポットが。ここでそれぞれランタンに願い事を書くことに。ランタンの色によって書く願い事の内容は違うそうなのだが、今回のツアーではなぜか全員赤色!赤は健康に関わることらしいのだが、これはきっと九份・十份両方行く客たちだから!貪欲だろうから!がっついて不摂生な生活してるだろうから!赤にしとけ!的な配慮なんですかね。なんか、ごめんなさい。
 気を取り直してランタンにありきたりな願い事を書き、いざ線路にむかい、ランタン上げる準備に。すると、店の方は手際良く、ホントに手際良く記念写真を撮ってくれ、ランタンも上がって行く。非常にシステマチックな形がすでにランタン上げには実装されていたのである。夜空に飛んで行くランタンはとても綺麗だった。去り行くランタンを見ながら、あまり時間がないとのことで余韻に浸る暇もなく次は九份へ。

 九份へのバスの道中、九份では最近、スリが多発しているから注意するようにとガイドのお兄さんが注意してくれた。こりゃ用心して行かねば。だが九份到着時は雨模様。夜ということもあり、人影もまばらだった。スリの心配はいらなさそう。雨の降る中、滑りやすい細い階段をソロソロ上がり、かの有名なスポットを目指す。
 九份は、レトロで風光明媚な建物が山間に立ち並ぶのだが、中でも千と千尋の神隠しのモデルとも言われるお茶屋さんが有名なのだ。もうお忘れかもしれないが前もって九份で予約していたのは、その千と千尋スポットを目の前で見られるという道路向かいにあるお茶屋さん。ダメもとで行ってみると、当に予約の時間は過ぎていたが、快く入店させてくれた!謝々!!
 店内に入るとテーブルに案内され、台湾茶を用紙してくれ、淹れ方をハイスピードで実演してくれた。結構複雑な行程があるのね。そして一口飲んでみる。う、美味い!正直、こんなにお茶を美味いと思ったのは初めてかもしれない。そしてお茶を堪能しつつ茶屋のベランダから思う存分、千と千尋のモデルとされるお茶屋の写真を撮りまくり!雨の降る中、赤い提灯の光る幻想的な写真を撮ることができた。

千と千尋のモデルと言われるお茶屋さん「阿妹茶樓」

 九份の滞在が終わると、一路台北へ帰途に就く。帰りの道中から見える台北はとても綺麗だった。古いものと新しいものが融合した街明かりはどこか幻想的でもあり、ノスタルジックでもある。なかなか日本ではお目にかかれない街の風景だった。

 ようやく台北駅へ到着し、バスを下車。ガイドのお兄さんと運転手さんにお礼を言い、ツアーが終わると次は夕食タイムである。今夜は台湾で名高い夜市の一つ、寧夏夜市に行くのだ。どんな台湾グルメを食べられるか乞うご期待である。

                         ではではTo be continued…

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