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2020年からつかっている名刺のはなし

今年から、名刺をあたらしくしました。

2012〜2013年ごろ、制作活動をしていたころに使用していた個人名刺をセルフリメイクしたものを使いはじめています。

「 光と関係をつくり、陰をよむ。」

というコンセプトは当時のままに
1点ずつの手作りだったものを量産できるかたちにしました。

光と関係をつくり、陰をよむ。

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「すごくみえにくい」「全然読めない」って、いまにも誰かさんたちの声が聞こえてきそうです。

まぁでも、事実なのですが…(笑)

オモテは、活版印刷の空押し。
ウラは、オフセット印刷。
紙は、厚みのあるクッション紙を使用。

オモテは凹凸に、ウラは物質(インク)に。
ちょうどいい光があたる=光と関係をつくることで
そこに陰が生まれて、情報を読むことができます。


どうしてこうなった?

うん、どうしてでしょう?笑

制作活動をしていた当時、周りにいた作家さんやクリエイターさんの名刺は相手に印象を残すためであったりと、ド派手なものも多かったんですよね。

そんななかで、自分自身があまり派手でポップなモノをつくるのが得意ではなくて、どうやって相手の印象に残るようにしようかなと思い
おもいついたものが、これです。

思い切り目立たなくしました。

多くが目立つために制作される名刺というモノに対する、逆説的アプローチ。


「名刺交換」という様式

この名刺、文字が読めるか読めないかは、さほど重要ではありません。
(いや、大事なことではあるのですが…)

一見すると本当にまっしろな紙ですので
おわたしする際に「え?なにこれ??笑」と、間違いなく質問されます。

この"質問が生まれる状況"が重要で。
そこから先に生まれるやりとりが重要なのです。

名刺を交換してちょっと話をして「はい、おわり」という点での関係性ではなく、そのあとにも続くような、線の関係性を。


持っておきたくなる名刺

いただいたお名刺って普段みなさんどうしているのでしょう?

ボクは名刺にかぎらず、収集癖があるので、学生時代からこれまでいただいたお名刺のほとんどをファイリングなどして保管しているのですが、ほとんどの場合はSNSでつながったりしたらそのあと捨てられてしまうのかな?
なんて思っています。

だったら
いただいて持っておきたくなる名刺を作れないかな?と…
難しいことだとは思うのですけどね。

ただ、今回作った名刺は、自分だったら持っておきたくなる。
そういう名刺ができました。

文字はとても読みにくいですが(笑)

でも、極論ではありますが、そもそも人は、どんなに文字が見えていても、興味関心がなければ、文字すら読まないと思っています。


SNS時代の名刺とはなんだろうか?

正直なところ、いまの時代、SNSでつながってしまえば、ひとまずは事足りてしまうというのが事実ではないでしょうか?

その場で、名刺交換ではなくSNSアカウントでの交換をすればいい。
連絡もSNSのDMで事足りてしまう。

これも極論ではありますが、名刺ってもうなくても別にいいかもしれない。
と思っています。

とはいえ

地方にいると、そういうわけにもいかないケースも多かったり

画家やイラストレーターなどの、絵を描かれる方にとっては、名刺は自分の絵をアピールすることのできるひとつのツールとしても活用されている方が多いかと思います。

なので

より「必要ない」に近いモノを改めて今年、カタチにしてみました。


いろいろ集約した名刺

珍しくまとまりがなく、いろいろと書きましたが、結局のところ
自分のなかにある、名刺に対しておもっているいろいろなものごとを集約してできあがったモノが、この名刺ということです。

自分の名刺なので、自由に、好きなようにつくりました。

不便だと感じたら早々にやめるかもしれませんが
しばらくはこの名刺をつかっていってみようかと思います。


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