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留学中の日本に関するプレゼンテーションと他国からの留学生の反応 ③日本人の心理

カナダ留学中、毎週異なるテーマが与えられ、
自由に個人発表する時間がありました。

その授業は、多国籍な交換留学生などから
構成されるクラスで、私は唯一の日本人でした。
(学生達の出身国:カナダ、フランス、ドイツ、ベルギー、イタリア、メキシコ、エクアドル、チリ、韓国、日本(私))

その時、唯一の日本人という立場を活かし、
毎週日本に関するプレゼンテーションを行いました。

その際のスライドの内数枚と、
他国の学生達の反応を書き残します。

ある週は"psychology(心理学)"がテーマだったので、「日本人の心理」についての
プレゼンテーションを行いました。

まず導入は、
「日本人として約20年日本で過ごしてきた
自分だからこそわかる日本人の心理について
解説しまーす!」
という感じで始め、
基本情報を説明しました。

実際のスライド

基本情報の説明が終わったら本題です。
早速、私達日本人の鉄則を教えます。

「私達の最優先事項は、他者との調和です!」

と説明した時に、
普段の授業中は携帯を見続け、
先生や周りの学生の話を聞かない
ベルギー人の女の子も興味を持ったのか、
顔を上げて、続く私の説明を聞いてくれました。

実際のスライド

「そのため、私達は対立を避けた方が良いとされています。これは、島国であり、(※)対立は死につながるような村社会で発展してきた名残であると言われています。(※諸説あり)」

聞いていた学生達や先生は
非常に納得していました。

「そして、私達は他者に迷惑をかけるなと教育されて育ちます。」
と言ったところ、カナダ人の先生が
「だから日本は平和的なのね!!」
と感動してくれました。

日本に対してそんな見方をしたことがなかったのでとても嬉しく、誇らしい気持ちになりました。

あとはいくつか例を挙げながら、
どういう時に日本人としてのメンタリティーが
発揮されているかを説明しました。
↓これが一例です。

なぜ日本人は意見を遠回しに主張するのか?

日本人が強く意見を主張することを好まないことと、その理由について説明しました。

これを言った時は、ドイツ人の留学生から
「私は今も、教室の外から聞こえる雑音とかにイライラして怒りそうなんだけど、日本人は怒らないの?」
と聞かれました。

それに対して私は、
「多分、嫌だな〜と思ったとしても、
 抗議する人は少ないと思う。」
と答えました。

普段の授業でも、
確かにヨーロッパ出身の学生達は
「窓からの日差しが眩しすぎる!!」とか
「教室の外がうるさい!!!」と
声に出して主張する傾向が
高かった気がしていました。

そう思うと、日本人は自分の権利や意見を
主張しない方だな〜と思っていました。

さて、この答えに対して、
質問をしてくれたドイツ人の友達はもちろん、
他の国の留学生達も驚いていました。

そして、たくさんの質疑応答をこなし、
無事に発表を終えました。

そして、私が前からはける時、
普段は授業を聞かないベルギー人の女の子が
「ふ〜ん。やるじゃん。」
という感じで、ぱちりぱちりと
ゆっくり拍手をしているのが見えました。

普段その子が拍手しているところなんて
見たことがなかったので驚きましたが、
嬉しかったです。

本日もご覧頂きありがとうございました!


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