見出し画像

井口浩之は小物の中でもスーパーな小物なのではないか


0:はじめに

ウエストランド井口といえば2022年のM-1優勝をきっかけに色々なことに悪態を突くイジられ芸人、キレキャラ芸人、小物芸人として定着したように思われる。

だが、単なる小物ではなくすごい小物、スーパー小物ではないかと感じるようになってきた(※ここで言うスーパー小物とは小物具合がスーパーという意味ではない)その理由は以下の通りである。

1:一人の肉体に爆笑問題が二人入っている

井口のバラエティでの位置付けは前述の通りイジられてキレることが多い。これは事務所の大先輩である爆笑問題田中裕二の「小柄なイジられ役」を彷彿とさせるものがあるようにも感じる。

そして漫才では社会に対して鋭く毒突く。これは爆笑問題の太田光と被るものがある。二人の役割を井口は一人でやっているようにも見える。

2:「演じ」による二段笑い

井口は漫才で色々な対象に毒突く。例を挙げるなら大して実力もないくせに無駄に洒落た単独ライブのフライヤーを作るコント師なんかがそうだ。そうすることで毒の対象は痛いやつなんだ、確かにこういう痛いやついるよねという「痛いやつあるある」という笑いが生じる。

しかし、ウエストランドの漫才を何度か繰り返してみていると毒を吐いている井口もまた「何に対しても文句を言う痛い奴」を演じているのではないかという感覚に陥ることがある。「自分も痛い奴だというのには気づかず無自覚に何でも文句を言う痛い奴」が世の中の色々なものに対して毒突く。この「お前も人のこと言えた立場かよ」という滑稽さが自分の思う「演じ」による二段笑いである。

果たして本当に「演じ」なのかは分からない。
そこまで計算が織り込み済みなのかは分からない。
それにどこまでが素の井口なのかも分からない。
かといって彼の素を知りたいかと言ったらそうでもない。

3:まとめ

おそらく制作サイドはこれからも彼を不平不満製造機として重宝するだろう。ただ、それだけではないような気もする。あくまでも気がするだけだが


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?