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【考察】マイホーム建築~断熱性能と空調①~

我が家は既に、マイホームを持っている。
2014年、長男が生まれる直前に引っ越してきたこの家。
(臨月での引越し、大変だったなぁ…笑)
購入当時で築21年、2階建て30坪の一戸建て。
中古を購入して、水廻りや内装をリフォームして住んでいる。

問題はあまりない。
ただ、断熱性能が低く、今の時期のホールなどは震えるほど寒いし、構造に影響はないと診断されているとはいえ、2階の床は傾いている。

やっぱりマイホームをイチから建てるのは夢。
今より不動産価格が落ち着いている時期に、ほぼ土地代だけで購入できたのだから、建て替えしようよ!と夫をそそのかし、その気にさせた。

せっかく建てるなら、家の中、どこにいても快適な温度で暮らしたい。
寒がりの夫は、冬になると家の建替えにやる気がアップする。
今が検討のチャンス。資材高騰はつらいけど、寒いのはもっとつらい。

高気密高断熱住宅

そもそも、新築の住宅だからといって寒くないわけではない。
私が分譲住宅の営業を行っていたとき(5年ほど前)、施工はそれなりのハウスメーカーで、ローコスト住宅ではなかったけれど、お客様を迎える前に、朝イチでリビングのエアコンを「強」で稼働させ、玄関ホールへ続く扉などを開けて、寒さを感じさせないようにしていた。

それでも、リビングで商談を進め、「それではこちらへ」と移動すると、真冬はリビングとホールの温度差ははっきりと感じたし、スリッパを脱げば床の冷たさがまざまざと伝わって来た。(特にストッキングだったので)

つまり、新しい家なら大丈夫、ということではないと身をもって体感し、大切なのは「断熱性能」と「全館空調」であることを認識。

今話題の高気密高断熱住宅
我が家も、もれなくこれにしよう。それはもう、夫婦の中での決定事項。

気密性

家全体の隙間を表すC値で図られる気密性。
隙間の合計面積(㎠)を建物の延べ床面積(㎡)で割り、「㎠/㎡」という単位で表される。

現在の日本で、気密性を定義する明確な基準値は無いらしい。(1999年の次世代省エネ基準ではC値5.0だったが、2009年に削除)
海外の基準はカナダで0.9、スウェーデンで0.6~0.7以下である。

ちなみに、「高気密住宅というなら、C値は1.0を切っておきたい」と住宅業界では言われているらしい。そして、パッシブハウスの基準は0.6以下だと今日のガイアの夜明けで言っていた。

なお、業界最高レベルを謳う一条工務店の平均C値は0.59とHPに記載あり。

断熱性

熱がどのくらい逃げにくいかを表すQ値(熱損失係数)
熱がどのくらい逃げやすいかを表すUa値(外皮平均熱貫流率)

Q値とUa値の大きな違いは熱損失量を割る面積の出し方。
Q値の分母は「延べ床面積だけ」のため、同一条件の家でも延べ床面積が広いと値が小さくなり、性能が高く評価されてしまう。
一方、Ua値の分母は「床・壁・天井・開口部の面積の合計」なので、より公平な評価が期待できる。

省エネ基準における断熱等級はUa値で定められており、
最新の住宅性能表示において私の住む「6地域」の基準は下記のとおり。
【等級7】Ua値 0.26 HEAT20 G3
【等級6】Ua値 0.46 HEAT20 G2
【等級5】Ua値 0.6  ZEH
【等級4】Ua値 0.87 H28年省エネ基準
2025年4月以降、すべての新築住宅で等級4の適合が義務化され、2030年にはZEHレベルに基準が引き上げられる検討もされているとのこと。

であれば、断熱等級5はマスト。
HEAT20はそもそも2020年を見据えた数値の設定なのだから、2023年以降に建てるのであれば、G2もクリアしておきたい。

ミニまとめ

冬の寒さを快適に過ごしたい!における希望の条件として、
C値 1.0以下
Ua値 0.46以下
これがまず、我が家のスタンダードにしたいと思う。

次回、全館空調について語る予定。

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