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ダウ90000蓮見翔AI説

先日、ダウ90000単独ライブ「20000」を見ました。幸運にもチケットを入手することができたので、現場で鑑賞しました。今なら配信でも見られます。
https://t.pia.jp/pia/artist/artists.do?artistsCd=L7210001

ダウ90000のコントは、ちょっとびっくりするぐらい面白いので、ただ笑うだけではなく、これはいったいどういうことなんだろう、と考えたくなります。以下、noteならではのまとまってない考えをダラダラと述べます。

それは「蓮見翔=AI」説。ダウ90000のネタ作りを担当している蓮見さんの発想には、ちょっと人間離れした人工知能っぽいところがあるのではないか、ということです。

AIっぽいと思うのは、膨大な量のインプットからオリジナルを出力している感じがするところです。蓮見さんは自他共に認めるお笑いオタクであり、数多くのお笑いネタに触れていて、それを脳内にストックしています。

それ自体は、プロの芸人さんならそこまで珍しいことではないかもしれませんが、そのストックの引き出し方に独特のセンスがあるのです。(ここで「センス」っていう言葉はストレートすぎてあまり使いたくないのですが、とりあえずそうとしか言えない)

ダウ90000のネタを見ていると、ゼロから何かが生まれている、という感じよりも、既存のものを上手く取り入れて新しいパッケージで見せている、という感じがします。でも、そこに丁寧な処理が施されているので、既視感を感じることはほとんどありません。どっかで見た感じがする、というふうにはならず、根本的に新しい感覚のコントに仕上がっています。

8人組ユニットでコントをやるというフォーマット自体が、新しさを出すための煙幕的な役割を果たしていると思いますが、それは煙幕の一番外の部分の話であって、もっと本質的なことは、膨大な量のインプットを前提にしたアウトプットの手法の斬新さです。

いわゆる「お笑いオタクが作るネタ」というのは「なるほど、よく勉強してますね」という感じになりやすい。でも、ダウ90000のネタは、お笑いオタクが作っているものであるにもかかわらず、そこに勉強の跡が見えないのです。それがダウ90000の「芸人らしくなさ」にもつながっていて、そのことでダウ90000はある意味で過大評価され、ある意味で過小評価されています。

とにかく、蓮見さんはAIなので、究極的には「人間が機械に勝てるわけがないだろ」という感じがします。チェスや将棋の世界でAIがあっという間に人間を追い抜いていったように、これからの蓮見さんは指数関数的な進化を遂げていくことになるでしょう。楽しみですね。



《告知》

12月12日(火)の19:00~23:30に新宿の「ビキニマシーン」というBARで一日店長イベントをやります。よろしくお願いします。

『お笑いの話ができる地下BAR』
日時:12/12(火)19:00~23:30(L.O.23:00)
場所:ビキニマシーン
(東京都新宿区歌舞伎町2-9-18 ライオンズプラザB1F)
料金:チャージ1000円、ドリンク700円~