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仮想とんねるずとしての見取り図リリー七変化

『ガキの使いやあらへんで!』の名物企画「七変化」が、最近また新たな盛り上がりを見せています。ランジャタイ国崎さん、オダウエダ植田さんなど、この企画にふさわしい猛者たちが好成績を残しています。

12月11日放送回の見取り図リリーさんの挑戦も、見ごたえ十分なものでした。1本目から「とんねるず」というキーワードを連発して、ダウンタウンの2人を狙い撃ち。その後も、放送禁止の体を張ったネタもあり、強烈な印象を残していました。

七変化という企画には、その芸人の笑いの取り方の本質がにじみ出てくるものですが、リリーさんの笑いは感覚的には「とんねるず」っぽいんだな、と思いました。

1本目のネタの中では、リリーさんがダウンタウンよりもとんねるずが好きであると語っていましたが、実際にリリーさんは木梨さんとも交流があります。この世代の大阪吉本芸人の中では珍しく、とんねるずと近い距離にいるのです。

そして、七変化での戦い方にもとんねるずらしさを感じました。芸人としての「フリとオチ」のスタイルにこだわらず、面白ければ何でもあり、という姿勢。ちゃんとしたネタをやる必要はなく、結果的に相手が笑えばそれでいい。

しかも、リリーさんのネタのうちの何本かは、明らかにダウンタウンの2人をターゲットにしていました。この集団を笑わせるなら、とにかくリーダーを落とせばいい。ダウンタウンの2人が笑えば、ほかの人も自然に笑うはず。この大胆不敵かつ戦略的にその場の空気を支配しようとする姿勢にもとんねるずイズムを感じました。

今後もとんねるずが七変化に出演することはないかもしれませんが、もし出演したらこんな感じだったのかもしれない、という「仮想とんねるず」を見せてくれたという意味で、今回のリリーさんは良い仕事をしたと言えるのではないでしょうか。


《告知》
12月12日(火)の19:00~23:30に新宿の「ビキニマシーン」というBARで一日店長イベントをやります。お笑いについてあれこれ語り合いましょう。よろしくお願いします。

『お笑いの話ができる地下BAR』
日時:12/12(火)19:00~23:30(L.O.23:00)
場所:ビキニマシーン
(東京都新宿区歌舞伎町2-9-18 ライオンズプラザB1F)
料金:チャージ1000円、ドリンク700円~