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みなさんのおかげです 木梨憲武自伝

とんねるずの木梨憲武さんの著書『みなさんのおかげです 木梨憲武自伝』を読みました。木梨さんがこのような自伝本を出したのは意外な感じがしました。木梨さんは過去のことを語りたがるタイプではないし、昔のことを事細かに覚えているわけでもないと公言しています。取材などでとんねるずの歴史について聞かれると「そういうのはタカに聞いて」とよく答えていました。

そんな木梨さんが初めて自身の人生を振り返ったこの本、やはり面白かったです。とんねるずのワンフー(ファン)なら知っている数々の出来事が、木梨さんの目線で語り直されているのが興味深い。昔のことは覚えていないと謙遜する木梨さんも、実は結構覚えているんだなとも思いました。

とんねるずとダウンタウンが共演した伝説の『笑っていいとも!グランドフィナーレ』の舞台裏などの貴重な話も盛りだくさん。

ライター目線の感想を言うと、おそらくこの本は木梨さんが口頭で語った内容をもとにライターの人がまとめていると思うんですが、その原稿の中に少しだけ木梨さん本人が加筆したと思われる箇所があって、そこだけは木梨さんの生の声の温度感が伝わってくる感じがして良かったです。ワンフー必読の一冊です。