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ナダルはイジメとイジリの境界線を綱渡りする

『アメトーーク!』の「ナダル・アンビリーバボー」面白かったです。芸人たちがナダルさんのおかしなところを指摘して、それに対するナダルさんの反応を楽しむ、というこの企画。はっきり言うと、いじめの構図に見えなくもない。

でも、受け手のナダルさんが終始だるそうにしていて、スカす、逆ギレする、イライラする、ウソをつく、といった名人芸を次々に繰り出すことで、いじめの構図を無効化して「そんなことよりナダルがヤバい」という方向に見る人の意識を持っていく。そこがたまらなく面白いです。

悪役には悪役の難しさがあると思うんですが、ナダルさんやクロちゃんはまさに千両役者。この世の悪のすべてを一身に背負うプロの悪党なのです。