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【第17回】フレディ・キング/シングス

「B・B・キング」「アルバート・キング」と並んでブルース・ギタリストの3大キングと称される「フレディ・キング」だけど、楽器を弾けない私には彼のLPを聴いてみてもそのスゴさはいまいちピンとこない。この「シングス」というLPを聴いてもなんとなく「B・B・キングに雰囲気が似てるなぁ」というくらいの印象しか受けなかった。
ただ帯の情報を見るとあのクラプトンさんも愛聴するツゥ好みの(私はこの「ツゥ」という表記が好きだ)LPらしいので、やはりピンとこないのは私の経験不足なのである。そのためこれから話すことは、今までも大概そうだったけれど、今まで以上に音楽とは関係のない話になるのでご了承いただければと思う。
まずジャケットの笑顔が良い。このLPの中身同様とても陽気で素敵な笑顔でギターを弾いている。「やっぱりブルースは楽しくなくちゃ」と言っているような気がする。結構巨漢に見えるけれどそれがまたお茶目な感じがして良いよね。なんか子供っぽく見えるんだよね。この人の笑顔って。
それから経費削減のためかこのLPの帯とライナー・ノーツ、裏面に全然別のLPの「エディ”クリーンヘッド”ヴィンソン/チェリー・レッド・ブルース」のものが印刷されている。これはなかなかに面白い。最初雑なことするなぁと思っていたんだけれども、別に邪魔になるものでもないし、私の知らない人の解説が読めるというのはよくよく考えたらお得な気がする。これで私がこの人に興味を持って、このレコードを買ったら、レコード会社にとっても良いことだし。ちなみに同じキング・レコードの「ジョン・リー・フッカー」の「シングス」の裏面には何もプリントされていなかった。他のキング・レコードはどうなのかとても気になる。
ちなみにフレディさんはギターへのこだわりが強いらしく、インストゥルメンタルのヒット曲もあるそう。そう思って聴いてみたら確かにギターの音はとても力強く聴こえるような気がした。ただこのLPにはインストゥルメンタルの曲は一曲も入っていないので、次は是非インストゥルメンタルの入ったLPを聴いてみたいなと思っている。
超どうでもいい話だが、インストゥルメンタルってインストって略すけど、インストって聞くとシャツとかをストッキングにインしてるおマヌケな姿が頭に浮かんで困る。私だけか。

フレディさん
陽気なブルース
よう聴(陽気)かす

季語はブルース。

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