見出し画像

エンパイアステートビルで財布盗られたときの話 恐怖心より好奇心が勝ってた

東京でゲストハウスをしたり、スナックのママをしています、ジュリーです。
今日私、美容院に行ってきました。美容師さん、ずっと同じ人にやってもらっています。彼女は海外旅行が大好き。今日もまた海外旅行の話で盛り上がってたんですが、彼女が旅行したときの思い出話を、面白おかしく私に聞かせてくれたんですけど、イタリアに行ったとき、とにかくスリが多くて、被害に遭いそうになったけどセーフだったという話をしてくれました。
私も海外行くときは、割と無防備な方なので、改めて気をつけなきゃいけないなと思ったんですが、過去に盗まれた経験があって、その話を書きます。

高校卒業した後の年、夏でしたね。カナダとアメリカを女子4人で旅行しました。3週間ちょっとのプランでトロントから入って、ナイアガラ、ナイアガラカナダ側からアメリカへ渡って、で、アムトラックっていうですね、列車に乗って、その列車の中でも、そういえば怖いことがありました。

トイレ、列車の中のトイレに行ったらドアが開いてたので、あ、空いてる、と思って開けたら、中で人が用をたしてました。黒人の女性でした。こちらも驚いて、ぎょっと思って、あちゃー開けちゃった!と思ったんですけど。その入ってた女性がギーって睨んで、わー超怖い!と思って、急いで自分の席に戻りました。そしたら、その女性が

 誰か覗いただろう〜

って覗いた人、つまり私なんですけども、それを探し出すようにですね、練り歩いてるんですよね、列車中を。怖い怖いと思って、友達の影に隠れてですね、私じゃない私じゃないっていう風に自分の存在を消してました。あの女性怖かったです。なんか髪の毛がニワトリみたいにトサカみたいな髪型してて、今でもあれ怖かったなと思います。

列車アムトラックで移動してニューヨークにはいって、ニューヨークで数日滞在し、その後ワシントンDCへ。ワシントンDCで観光して、またニューヨークに戻ってきて、エンパイアステートビルにのぼりました。展望台。高いところ行きたいですよね。展望台をぐるーっとまわって、さてお土産でも買おうかなー、なんて思って、バッグ見たら財布がないんですよね。レジでお金払おうとしたら財布がない。レジのお姉さんが、プチイラついていたのを感じました。財布に現金、クレジットカードと、トラベラーズチェック入れててそれが見当たらないんです。あ、これ盗まれちゃったなー、てことに気づきました。
友達にすぐ話したら、えーーーーっ?!って驚かれて。
インフォメーションというか、エンパイアステートビルの警備員というか、そういう人に、盗まれちゃったみたいなんです、って言ったらですね、すぐに、分かった、みたいな感じで、神妙な顔になって、ちょっと待ってろ、って言うんです。なので、私たち4人で待ってたんです。そしたら、3人ぐらい男性がきました。ポリスの制服は着てなかったのですが、警官なんだと思います。私服の警官。その人たちがついて来い、って言うんです、で、ずーっと歩いてついて行ったんですけど、どんどんどんどんですね、暗い路地、ビルとビルの間を早足で歩かされて。10分か15分くらいは歩いた記憶があります。もっと長く歩いたかもしれません。
古いビルの中に入っていきました。着いた先が警察で、そこで盗難届を書いて、と言われて、なんか書いたんですよね、紙に。いつどこで、何時何分ぐらいに、自分が持ってた何と何と何を盗られたみたいな感じで書いたんだと思います。私は自分が盗まれちゃったんで当事者なのですが、いっしょにいた友達はとにかく怖がってしまいました。

当時今よりもかなり治安が悪い時代でした。ニューヨークのホテルに泊まってても夜、ちょっと遠くで銃の音がしたり。パトカーのサイレンも、ワンワンワンワン鳴ってましたし。

幸い、警察での手続きも無事済んで、クレジットカードもすぐ止めることができて、パスポートは盗られませんでしたから被害としてはなんとか助かった、という程度でした。でも、こまったことに手元の旅行資金がゼロになってしまいました。まだ旅程の半分以上、2週間ぐらい残ってました。
で、ホテルに戻ったら一緒に旅していた3人のうち2人が怖がってしまって、ワンワンワンワン泣きだしました。私が被害に遭ったんだけどその2人とにかく取り乱して、動揺して、日本の自分の家族に電話して、

 ジュリーが財布を盗まれた、
 もう怖い怖い、
 どうしようどうしよう

みたいなことを泣きながら訴えていました。

私自身は家に電話かけたかどうかもちょっと覚えてないぐらいだったんですが。
で、結局その怖がった友達2人は

 もう旅を途中でやめて帰る

って言い出したんですね。

私はすかさず、

 えー帰るのーっ?!だったらお金貸して!

ってつい言っちゃってました。
私は旅を続けたかったのでちょうどいい、みたいな。
友達は、どうぞどうぞ貸します貸します、ってかんじでした。いい友達でした。現金をお借りして私ともう一人の友達は残りの旅を続けました。むしろその事件のあとのほうが盛りだくさんで、ニューヨークでミュージカル観て、その後ボストン行って、アムトラックで帰っていくみたいな。時期は真夏でとにかく暑かったけど、自分としては非常に思い出深い旅になりました。タクシーも全然止まってくれなかったり、急に途中でおろされたりとか、イエローキャブの思い出もなつかしい。

財布盗られたなんて結構な大事件なんですけど、怖いっていうよりもあのとき私服の警官に着いていって歩いてたとき、

 これこの後どうなるんだろう

みたいな好奇心の方が恐怖心より勝っていました。
今同じ状況になったら今は動揺しちゃうんじゃないか、とも思います。
好奇心の勝利。
若かった時の夏のアメリカ旅行の思い出についてでした。

スタエフでも語っています。聴いていただけるとうれしいです!

#何歳からでも挑戦できる
#復業
#インバウンド
#民泊
#インバウンドビジネス
#東京
#観光
#ゲストハウス
#自分株式会社マガジン
#不動産
#失敗談
#旅

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?