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単元を組み変える英文法学習

英文法学習における「単元」

「単元」というのは、カリキュラムにおける学習の単位のことです。英文法学習における単元は、特に受験英語の場合は、文法項目ごとに設けることが一般的です。少し発展的になると、「正誤問題」のような問題形式による単元が設定されることもあります。受験英語も含めた学習のための英文法は、学習者が学びやすいように項目分けされ、体系化されています。その英文法の体系というのは、汎用性の高いものになっていて、低学年でも高学年でも、低学力の学習者でも高学力の学習者でも、集団授業でも個別指導でも、そして講義形式での一斉授業でも話し合いなどによる協働学習でも、活用できるようになっています。こうした実際の授業における学習のテーマが単元です。このため「文法項目=文法学習の単元」ということでは必ずしもないわけです。

「項目別」と「非項目別」のあいだ

受験英語における英文法学習の単元は、現実には多くの場合、文法項目別か、問題形式別で設定されています。項目の配列にはカリキュラムによる違いが多少あります。それでも大きく分ければ、「項目別」と「非項目別(=問題形式別)」となっているのが現状です。

文法項目ごとに文法問題を解いてきた、じゃあ次は形式別に攻略していこうと思って形式別の問題集に手を出しても、思うようにいかない人がいます。これは項目別配列の問題集に取り組んだ際に、英文法の知識よりも、問題の解答の方を覚えてしまっていることが原因と思われます。解けてしまっているので、文法がある程度身についていると自分では思っているのでしょう。実際はそうでもないというのが、模試の文法問題などを解いて気づかされるわけですが、そこを乗り越える術を認識している受験生は少ないようです。

そこで単元を組み変えてみた

・・・ということです。「文が文に埋め込まれる現象を捉えて英文法の菱木を整理する」という単元目標を掲げて制作したのが、『大学入試問題で学ぶ英文法』のシリーズです。

Session 1が「動詞+文」、Session 2が「名詞+文」です。夏期講習でちょっと背伸びした講座を受講予定の受験生がこの時期に取り組むのにもお薦めです。是非ご活用ください。

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