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改めて「文型」について

ひと月ちょっと前に、こんな記事を書きました。

「文型」または主要な文型の数を添えて「5文型」と呼ばれるものが、英文法学習の基本として重要視されています。このこと自体に問題はありません。ただし、現実の文型の学習では文型の識別にあまりにも重点が置かれすぎている傾向があります。一部の参考書や問題集、塾・予備校の教材では「動詞と文型」という項目を立てて一つの単元としています。これは、文型は行き着くところ、動詞の使い方の問題だからです。

「文型」には2つの知識体系が含まれています。

  1. 英語の基本文構造

  2. 個々の動詞がとる型

基本として重要視されるのは1.の方です。2.に関しては主要なものにひとまず習熟し、あとは出てきたところで一つ一つ覚えていくことになります。「ネクステ」など有名な文法・語法の問題集には「文型」という章がないものがあります。これは英語の基本文構造をすでに身につけている学習者にとって文型は動詞語法の問題だ、という編者の見立てが反映されているわけです。

「もっち先生の英文法」が「文型の話」と「動詞の話」を切り離したのも、上記の1.と2.は別の単元として学ぶほうがよいのではないか、という判断に基づくものです。

ちなみに「もっち先生の英文法」は現在「動詞の話Ⅲ」が完結して「動詞の話Ⅳ」を準備中です。何文型かの判断が難しい動詞の用法も解説しています。

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