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文法問題の「解法」

大学入試で出題される文法問題の解き方のお話。「解法を学ぶ」とか言っている時点で終わっています。文法問題を解く上で重要なのは、完成した文が予測できることです。適語選択問題(いわゆる4択)であれば、その「完成予想文」を成立させるために必要な語句を選択肢から選ぶのです。決して消去法ではないのです。語句整序問題では、日本語が与えられているのであれば、和文英訳によって想定される英文を仮組みします。そして与えられた語句によって組み変えて解答していきます。日本語がなければ与えられた語句に含まれている動詞と名詞から完成文を予測します。正誤問題は正しい文が予測できれば当然解けるわけです。

このためには、文を単位として英語を捉え、必要な文法・語法知識を学び、文を用例として覚えていくことが必要になります。文法問題集を使おうが、単語集を使おうが、例文集を使おうが、学習活動としてはここが中心になります。例文暗記に取り組むまでの手順が人によって違うことはあり得るので、持田のnoteでもときどきそのことを記事にしていますが、やるべきことは実は決まっているわけです。

文を覚えれば、文の理解や表現も当然容易になります。文の理解は文章の理解の基盤になりますし、文の表現は文章の表現の基盤となります。つまり文を覚えることが受験英語の基礎固め、ということになるわけです。文法学習は文を覚えるために必要な知識を学ぶことですから、文法を学ぶことが基礎の学習を支える大きな柱となるわけです。ただし、文法問題集を皮相的に取り組むのではなく、然るべきグランドデザインに従って学習していくことが大切ということです。

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