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不遇に耐える

 不遇な環境に陥ることは、生きていて何かしらのコミュニティにいれば起こりうる。
そんな時、それにどう対処するか。パッと考えてみるだけでも対処策はいくつも思い浮かぶ。

苛立ちを見せること、歯向かうこと、交渉すること、意気消沈すること、普段と変わらずやり過ごすこと、耐えて頑張ること。色々あるはずだ。

では、サッカー・長谷部誠選手は不遇なことが起きた時、どう対処したのか。僕が大好きなスポーツグラフィック雑誌、『number』の961号に出ている彼のコメントをそのまま抜き出す。

「もう踏ん張る、忍耐、我慢、しかないですよね。いつかは来るチャンスと、いつか来る状況の変化に自分が対応するために、本当に忍ぶ」

耐える、そして「忍ぶ」んだという。このコメントは、ドイツのクラブから移籍をしようとしたが、上手く移籍先を見つけられず、チーム内で監督から干されてしまった時のものだ。ほかの選手は普通に練習をしている中、長谷部選手はボールにも触らせてもらえず、ただ森の中を走らされていた。そんな時の彼のマインドである。

長谷部選手はその後、監督が交代して、またチームの中心選手として躍動していった。文字通り、耐えて忍んで、いつか来る状況の変化に対応した。

この考え方を完璧に真似して遂行するのは、さすがに難しいかもしれない。それでも、生きている中ですごく支えになりヒントになる。苛立って、状況を投げ捨てたくなる自分に少し歯止めをかけてくれる。

そんなことを深夜のサツ回りの帰りの車中で、考えた。

 

p.s.  久々に作った焼きそばがすごく美味しい。学生時代には、よく作っていた得意料理。にしても、長谷部は凄いんだよな、ほんと。

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