去年の手帳、日記を読み返して

 東京は今日、久々に最高気温が10度を超えて、綺麗な青空も広がっている。
 学生生活が残り2ヶ月弱という僕は、都心に向かう中央線の車内で、去年の日記を読み返している。天気も良く、縛られた予定もないという状況が、過去の自分を振り返る余裕を生み出したのだろうか。焦っている時や、何かに追われている時は、自分の視点が過去に向かうことはあまりない気がする。

 心を鎮めて、肩肘張らずに文字を追う。2年休学しての留学を断念し、1月から就職活動を再開した2021年。面接や、説明会の予定がスケジュールにはびっしりだ。
「よく頑張ったなぁ」なんて思いながら、当時の自分の心境を想像してみる。ちょっと、自分を褒めてやりたくもなる。自己肯定感というか。まあ、それは置いておいて。

 過去にすがりすぎるのは、良くない。過去が足枷となって、自分に弱くなったり、主観的になり過ぎてしまうからだ。ただ、過去をみることでちょっとした自分の頑張りに目を向けることは、混沌とした世の中では大切なことだと思う。
 周りにひけらかす必要は無い。自分の中で、自分へのかすかな自信として溜めておけば良い。

 かすかだけど、実は自分の根幹になる過去の自分。そういう過去をたくさん作っていきたい。
 去年の日記を読み返して、そんなことを思った。

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