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雑誌記事索引紹介「OL BG サラリーマン」

先日、NHKのテレビ番組『ザ・バックヤード 知の迷宮の裏側探訪』で国立国会図書館の特集をしていました。その広大な書庫に収蔵されている蔵書をいくつか紹介する中で「OL(オフィス・レディー)」という言葉の起源となった『女性自身』の記事も紹介されていました。今回はその記事に加えて「BG」「サラリーマン」「ビジネスパーソン」といった言葉に関連する記事を紹介します。
※掲載内容は大宅壮一文庫HP内の雑誌記事索引紹介と同一記事です。
※今回紹介した索引の雑誌記事のコピーをご希望の場合は、遠隔地の方は資料配送サービスで取り寄せることが出来ます。どうぞご利用ください。
※雑誌記事を検索できるデータベース「Web OYA-bunko」利用者・導入機関受付中!
「OL」という言葉の起源となったのは『女性自身』1963年11月25日号の記事です。

No1.
女性自身・世論調査 4回 “オフィス・レディ”(略称O・L)が第1位 「BGにかわることば」は?の投票結果
雑誌名 女性自身
発行日 1963年11月25日
ページ 58-61
 記事によるとそのころ会社で働く女性を総称してよく使われていたのは「BG(ビジネス・ガール)」という言葉でした。しかし「BG」という略語は、アメリカでは「バー・ガール」の略語であり、米国人との会話の中で誤解されることがあった。そのため、1963年11月4日号で「“BGにかわることば”は?」というアンケートを行いその結果を1963年11月25日号で掲載。総数26,481票で、3位「サラリー・ガール」や2位「オフィス・ガール」を押さえて1位となったのが「オフィス・レディ(OL)」だったそうです。この後「OL」という言葉が広く浸透していきます。

 記事では「BG」は流行語のようなものとしていて、大宅壮一の「BGということばは、働く女性のアクセサリーみたいなもんだよ。…」というコメントもあり、誤解されるようなら変えてもいいのではないかといったことが記述されています。
「BG」は現代ではあまりなじみがないワードですが当時はかなり使われていたようでWeb OYA-bunkoの「ことがら:OL一般」にはタイトルに「BG」を使われたものが30件ほどあります。

No2.
女性の職場 兜町のBGたち
雑誌名 新女苑
発行日 1957年11月
ページ 214-221
 Web OYA-bunkoでの検索で「BG」が登場する一番古い記事は『新女苑』1957年11月号です。戦後、BGの大量進出によって兜町の様子が大きく変わった、というような記事になっています。

 その他、「サラリー・ガール」のWeb OYA-bunko最古は『小説新潮』1952年6月号、「オフィス・ガール」のWeb OYA-bunko最古は『丸』1952年7月号です。

 ちなみに「サラリーマン」という言葉がヒットする一番古いものは『中央公論』1932年5月号です。また『中央公論』1935年11月号では「現世紀はサラリーマンの世紀だ」としていて「10年前まで教員と村役場の吏員と駐在巡査を除けばサラリーマンというものを観ることのできなかった農山漁村にも…数少なからぬサラリーマン階級の発生を見た。」と記述されています。

No3.
ニヒリスト・サラリーマン
発言者 広津和郎
雑誌名 中央公論
発行日 1932年05月
ページ 274-279
No4.
現代薄給サラリーマン論
発言者 勝本清一郎/小汀利得/山川菊栄
雑誌名 中央公論
発行日 1935年11月
ページ 76-87
また、男女を区別しない「ビジネスパーソン」という言葉が登場するのは「プレジデント」1998年12月号です。

No5.
特別企画 ネットワーク経営特集 NTTデータ ビジネスパーソン専用の仕事環境を提供する「ビジネスネットワーク」 ※必要な情報だけを集めたインターネット
雑誌名 プレジデント
発行日 1998年12月
ページ 204-205
「ビジネスパーソン」はフリーワードで1,232件ヒットします。佐藤優さんの連載「ビジネスパーソンの教養講座」296件が含まれますが、かなり浸透したと言ってもいいかと思います。

BGに関連する雑誌記事、その他です。

No6.
記事種類 座談
新B・G読本 あなたを「勤務評定」する 人事のエキスパートが語る職場女性の美点欠点、そして成績査定の睨みどころなど
発言者 新井巖/山田有三/樋上亮一/大崎巖/玉井乾介
雑誌名 婦人朝日
発行日 1958年03月
ページ 54-69
No7.
特集 B.Gサクセスコース
雑誌名 婦人画報
発行日 1958年11月
ページ 213
No8.
特集 BGの新しい人生経営学
発言者村上兵衛/他
雑誌名 婦人公論臨増
発行日 1959年06月20日
ページ 33
No9.
私たちはデラックスBG 男性をしのぐ就職戦線の花形
雑誌名 週刊女性
発行日 1960年09月25日
ページ 22
No10.
実力女性時代 高給BGの生活リポート
発言者 西清子
雑誌名 婦人公論
発行日 1960年10月
ページ 131-137
No11.
ああ、誇り高き丸ノ内のBG気質 安くてデラックスなサロンの秘密 ※丸の内会館のダイニング・ルーム、BGサロン、丸の内BG気質
発言者 小島左門
雑誌名 週刊公論
発行日 1961年03月20日
ページ 56-59
No12.
現代の BGの不安
雑誌名 婦人公論
発行日 1961年08月
ページ 112
No13.
BGよ、さようなら BGは結局いつまでたっても企業のなかのハンパ人足にしかすぎないのか? 現状打破のため私は提案する
発言者 上坂冬子
雑誌名 婦人公論
発行日 1961年12月
ページ 114-119
No14.
BG成長株論
発言者 坂本藤良
雑誌名 婦人公論
発行日 1962年02月
ページ 50
No15.
経営者の見た実観的BG論
発言者 堀江薫雄
雑誌名 婦人公論
発行日 1962年03月
ページ 113
No16.
“職場の花”は5年かぎり?話題を呼ぶ奥野氏の「BG定年論」
雑誌名 週刊読売
発行日 1962年11月04日
ページ 42
No17.
BGの職場兵法12か条
雑誌名 週刊読売
発行日 1962年11月25日
ページ 88
No18.
BGの悩みよろず承り所
発言者 横山浩二
雑誌名 婦人公論
発行日 1963年02月
ページ 68
No19.
体験的BG日米比較論
発言者 石垣綾子
雑誌名 マドモアゼル
発行日 1963年04月
ページ 114
No20.
一流BG1000人の不満と欲望 結婚の相手をみつけることが最大の関心、悩みの多くもその周辺にあるというが、その実態は…
雑誌名 日本
発行日 1963年05月
ページ 78-82
サラリーマンに関連する雑誌記事、その他です。
No21.
記事種類 小説
新春アパート風景 サラリーマン・拳闘屋
発言者 中村正常
雑誌名 サンデー毎日臨増
発行日 1934年01月01日
ページ 74/79-85
No22
労働者とサラリーマン
雑誌名 日本評論(日本評論社)
発行日 1937年06月
ページ 144
No23.
戦争とサラリーマン
発言者稲村順三
雑誌名 文藝春秋臨増
発行日 1937年09月
ページ 143-145
No24.
サラリーマン・イデオロギー ※定説サラリーマン、単調地獄、えらい人、やきもち、ならわし、二筋道、手織文学
発言者 日野草城
雑誌名 文藝春秋
発行日 1939年06月
ページ 276-282
No25
サラリーマンの台所 サラリーマンの生活実態
発言者是場弱太
雑誌名 日本評論(日本評論社)
発行日 1939年12月
ページ 253
ビジネスパーソンに関連する雑誌記事、その他です。
No26.
外資系企業日本人ビジネスマンの光と影 これが日本人ビジネスパーソンの悪習慣! ※人間関係における悪習慣
発言者 新将命
雑誌名 経済界
発行日 2000年09月12日
ページ 106
No27.
ここで差がつく20代のキャリア 自分の市場価値を高められる企業はどこだ? ※第一線で活躍するビジネスパーソンたちに聞いた会社選びの基準 他
雑誌名 日経アドレ
発行日 2000年12月
ページ 6-33
No28.
経営革新入門 知的資産の競争戦略 4・最終回 知の時代のビジネスパーソン像 企業の枠を超え、個人が開花する時代
発言者柴田英寿/伊原智人
雑誌名 週刊東洋経済
発行日 2001年09月08日
ページ 100-101
No29.
一橋ビジネススクールの挑戦 世界に通用するビジネスパーソンは日本で育てる! ※一橋大学大学院国際企業戦略研究科(ICS)のMBAコース、八ヶ岳研修所、他
雑誌名 日経ビジネス
発行日 2001年12月10日
ページ 128-135
No30.
記事種類 座談
村上龍のbye-bye[Japanese-black-bird] 「会社の突然死」に直面したビジネスパーソン。その瞬間の心境とは ※山崎元と石澤靖治分析も
発言者 村上龍/他
雑誌名 SPA!
発行日 2002年01月29日
ページ 66-70/75-78

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