樋野興夫の雑誌記事索引紹介

 先日、思いがけなく病理学者の樋野興夫さんのお話を聞く機会がありました。それほど長くない時間の中で語られた幾つもの言葉が、脳にも心にも大きく響き渡りました。後にWeb OYA-bunkoで見つけて読んだ雑誌記事で、それが樋野先生による「言葉の処方箋」というものだということを知りました。
 今回は、樋野興夫さんの索引を20件紹介します。
 樋野さんは、がん患者やその家族と対話をする「がん哲学外来」の創始者であり、自らも日々、外来を訪れる人たちと向き合い続けています。がんの不安に悩み苦しむ人たちの話をゆっくりと聞いた後、その人の心に響きそうな「言葉」をいくつか「処方」するそうです。
自分を“暇げな風貌”、自分のやっていることを“偉大なるおせっかい”と称する樋野さんは、日本の忙しすぎる医療者とがん患者の間に存在する「すき間」をつなぐ「橋」になれるのが「がん哲学外来」だと語ります。
「言葉の処方箋はお金がかからないし、副作用はゼロです。」
「言葉というのは、それが基軸となって論理が展開していきますから、家に帰って一人静かに1つの言葉を反芻することで、効き目が増すこともあります。」
「がんを巡る話では、いまだに科学的にはあいまいなことが多い。だから、あいまいなことについては、あいまいに答えることこそ科学的だ。」
「一番苦しんでいる人の笑顔を見ると、何か人間の尊厳に触れたようにすら感じます。」
 雑誌記事の中で語られる樋野さんの言葉を読むだけでも、自分の中に新しい視点が生まれてきます。
※掲載内容は大宅壮一文庫HP内の雑誌記事索引紹介と同一記事です。
※今回紹介した索引の雑誌記事のコピーをご希望の場合は、遠隔地の方は資料配送サービスで取り寄せることが出来ます。 どうぞご利用下さい。
No1
コロナだけが病気じゃない 検診は? 治療は? コロナの時代のがん哲学 ※コロナ禍でのがんとの向き合い方を樋野興夫・順天堂大名誉教授に聞
執筆者 菊地香
雑誌名 サンデー毎日
発行日 2020年12月20日
ページ 36-37

No2
インタビュー
がんになっても、私らしく生きる! 樋野興夫さん 「病気」になったとしても、「病人」にならないでほしい ※がん哲学外来
執筆者 樋野興夫
雑誌名 清流
発行日 2020年04月
ページ 30-31

No3
現代の肖像 順天堂大学名誉教授 樋野興夫 「がん哲学外来」で言葉を処方する
執筆者 中村智志
雑誌名 AERA
発行日 2020年02月24日
ページ 52-57

備 考 ‖樋野興夫[医者,順天堂大学]略歴‖がん患者,患者
No4
武道の可能性を探る 113回 新渡戸稲造『武士道』から真の国際人へ
執筆者 樋野興夫
雑誌名 武道
発行日 2018年08月
ページ 28-31

No5
患者、家族 最後のよりどころ 開設10年 がん哲学外来 言葉の処方箋 樋野興夫順天堂大教授 苦しみは対話で解消できる 治療法がなくても、人は前向きになれる 悩みの3分の2は人間関係
執筆者 樋野興夫/永山悦子
雑誌名 サンデー毎日
発行日 2018年05月20日
ページ 156-159

No6
対談
「最期まで、がんの陰に隠れなかった」小林麻央さんの死から1カ月 乳がん経験者・音無美紀子×がん哲学外来・樋野興夫 「麻央さんはがん患者に、家族に勇気を遺してくれた」
執筆者 音無美紀子/樋野興夫
雑誌名 女性自身
発行日 2017年08月01日
ページ 52-53

No7
対談
阿木燿子の艶もたけなわ 107回 樋野興夫(順天堂大医学部病理・腫瘍学教授) がん患者の本音を引き出した後、5つくらい“言葉の処方箋”を出すんです
執筆者 樋野興夫/阿木燿子
雑誌名 サンデー毎日
発行日 2016年06月12日
ページ 54-58

No8
行ってきました!がん哲学外来 「人生の目的は品性の完成です」 ※樋野興夫教授
執筆者 角田万木
雑誌名 毎日が発見
発行日 2016年06月
ページ 94

No9
100年分の幸運をあなたに 笑顔を取り戻す「がん哲学外来」の言葉の処方箋 自分の人生を誰かにプレゼントするつもりで生きてみませんか ※落ち込んだときに心を軽くする4つの法則
執筆者 樋野興夫
雑誌名 婦人公論
発行日 2016年01月26日
ページ 43-45

No10
インタビュー/書評
この人、この1冊 樋野興夫『明日この世を去るとしても、今日の花に水をあげなさい』幻冬舎
執筆者 樋野興夫
雑誌名 いきいき
発行日 2015年12月
ページ 116

No11
インタビュー/書評
話題のエンタ BOOK 著者に直撃! 3000人以上のがん患者と家族に向き合った医師の言葉集『明日この世を去るとしても、今日の花に水をあげなさい』が話題 樋野興夫さん
執筆者 樋野興夫
雑誌名 週刊女性
発行日 2015年11月10日
ページ 131-132

No12
インタビュー
がんと生きる時代 11回 樋野興夫さん “暇げな風貌”をした私が“偉大なるおせっかい”を焼く場所。それが「がん哲学外来」です ※「がん哲学外来」や「メディカル・カフェ」の試み
執筆者 樋野興夫
雑誌名 毎日が発見
発行日 2015年11月
ページ 102-105

No13
書評
ベストセラー解読 樋野興夫『明日この世を去るとしても、今日の花に水をあげなさい』幻冬舎 がん哲学外来で出す「言葉の処方箋」
執筆者 長薗安浩
雑誌名 週刊朝日
発行日 2015年09月25日
ページ 74

No14
がん患者&家族3000人に生きる勇気を与えた「言葉の処方箋7」 話題の「がん哲学外来」生んだ樋野興夫先生 「あなたには死という大切な仕事が残っているんだよ」
執筆者 樋野興夫
雑誌名 女性自身
発行日 2015年09月08日
ページ 168-169

No15
インタビュー
【人生心得帖】 「がん哲学」が日本の医療を変える ※生きる意義を見失い、悩み苦しむがん患者たちの駆け込み寺となっている「がん哲学外来」について提唱者の樋野興夫教授に聞く
執筆者 樋野興夫
雑誌名 致知
発行日 2015年05月
ページ 36-40

No16
人生後半戦 がんと生きる 対話から生まれる言葉の処方箋 「がん哲学外来」がつなぐ医療と患者の隙間
執筆者 樋野興夫
雑誌名 中央公論
発行日 2015年04月
ページ 200-203

No17
対談
がんとどう向き合う? 2回 里中満智子さんvs樋野興夫さん 自分の体の“声”と周囲の人との“対話”が大切
執筆者 里中満智子/樋野興夫
雑誌名 清流
発行日 2015年02月
ページ 46-48

No18
インタビュー
心の隙間を埋める!「がん哲学外来カフェ」が盛況な理由 樋野興夫さん がん患者の不安な心を救う日本初の「がん哲学外来」の創始者が語る、病気とともに生きる力
執筆者 樋野興夫
雑誌名 女性セブン
発行日 2015年01月2
2日
ページ 105
No19
対談
がんとどう向き合う? 1回 里中満智子さんvs樋野興夫さん がんは生活を見直すきっかけを与えてくれた!
執筆者 里中満智子/樋野興夫
雑誌名 清流
発行日 2015年01月
ページ 46-48

No20
インタビュー/書評
著者インタビュー 病気を超えて、いかに人間として生きるか 樋野興夫『がん哲学外来から広がる言葉の処方箋 いい覚悟で生きる』小学館
執筆者 樋野興夫
雑誌名 本の窓
発行日 2014年11月
ページ 8-9

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