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作業目標

金属を加工して、工芸品の制作をしている。

作業には
順番どおり進めると一応完成まで進むものと、
進めても進めてもどこが完成なのかわからないものがある。

作業を経て完成にまで至るモノには段取り(順番)があり、それを前倒しすることはできない。

逆にデッサンなどの場合は作業に終わりは無く、永遠の作業時間となる。
明らかに煮詰まっていても、向かい合う事になる。

つくり込むと言う表現があるが、これも注意しないと触りすぎて壊すこともある。
丁寧な作業はとても大切だが、どこまでアッサリと仕上げられるかは大事な判断だ。

できあがりに作家のしんどさが伝わることは極力避けなければならない。
お客様の反応は明快で、その事をダイレクトに伝えてくださる。

注文の仕事は、また目標が違う。
お客様のご依頼がメインで、これができますか?
だからシンプルな再現中心の作業になる。

最近の仕事だと、茶杓の注文が
それで、素材、寸法、節の位置など細部のディテールと鎚目の強弱などの表面処理。
はっきりとしたご依頼があった。

茶杓 洋白 鍛金

小さな作品だが、お客様と僕のお約束のカタチがある。
余計なものは入る余地は無い。

何よりも手仕事が好きで、それを幸せにも生業にしているが、商いのカタチにするには別の僕が必要で、これは別次元の作業目標が必要である。

モノづくりは継続が大切。
商いは飽きないことが大事😉

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