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「つくる」という事。

とても難しいお題を選んでしまった。
おそらく上手くまとめられないだろう。

「つくる」事を仕事にしている僕が、それを通じて何を知ろうとするのか?
無理矢理一言でまとめると「つくる」とは、僕の生きがいである。

僕が作ったモノを使って下さる、お客様の「つくるをつかう」感想がとても気になるところだが、売場でお声をかけて下さる方やメールや電話でコメントを下さる方。
そんな時は、冥利に尽きる!

「つくる」流れ

僕=平野工房の「つくる」流れは
目的(発想)があって、計画(デザイン)があって、制作(加工)があって、販売(使って頂く)がある。
言葉にしてみると、どの部分も大切だね。

つくる=制作のニュアンスが強いけど…

デザイン無ければ始まらない〜♩、材料無ければ始まらない〜♩、使って頂けなきゃ始まらない〜♩
と「始まらない音頭」を仕事場で歌い(^^)戒めながら「つくる」。
これが日常の「つくる」。

TPOで変わる「つくる」モノ?

デパートの実演販売では、商品。
ギャラリーでは、作品。
イベントやオンラインショップでは、アイテム。
と呼ばれる事が多い。

僕は今のところ意識して「つくる」内容は変えていない。
変えなくても良いのか? 変えるべきなのか?

王道論からすると、平野工房の「つくるモノ」はどこでも同じ…だが。
歴然とそれぞれの売場では、お客様の層や筋が違う。

無理してはいけない。
ブレないように気を付けて、対応を考えよう。

また、それぞれの場所によって僕の呼称も、社長、先生、親方、クリエイターと変わる。
これも特にこだわりは無い、それぞれの業界の慣習なのだろう。

クマさんと呼ばれる事が一番落ち着くが、その名称で呼ばれる売場は無い(^^)。

「つくり込む」という言葉

いい表現なのだが、僕は「つくり込む」事には注意している。
逆に意識的にあっさりと作り、仕上げまでもっていくようにしている。

デザインの段階で完成まで読める時は尚更である。
不用意な「つくり込み」に注意しないと余計なものが付き始め、イメージがボケる事がある。
料理を作る時に、味見をしすぎて調味料を入れすぎる事に似ている。

「つくり込む」事とネチネチといつまでも触っているのを混同してはいけない。

大体がカタチと言うものは、材料から切り取られた時が一番シャープである。
だから切り取るためのデザインの線を描く事には最も神経を使う。

その切り取られたイメージの魂は、どうしても作業を通じて柔らかく変化して行く。
その時、「つくり込む」事と勘違いしてネチネチと作業していると、イメージはどんどん遠ざかる。

今までに何度も経験し、失敗している。
だから制作中に、オヤッと立ち止まる事があると、出来るだけあっさりと切り抜けられる方法を考える。

色んな「つくる」

「つくる」事によって、何かを知ろうとする人。
「つくる」事によって、利益を出そうとする人。
「つくる」事によって、コミュニケーションを計ろうとする人。
「つくる」事の行為そのものが好きな人。
「つくる」事で生計を立てようと考えている人。

色んな「つくる」があるなぁ。
僕にとって「つくる」こととは?
やはり上手く結論できなかった。
答えを見つける事ではなく、続ける事に意味があるのかも…ね。

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