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インボイスがオーガニックを滅ぼすかも知れない!?【農協特例】とは一体?な話

どうも、来週は早々に糖尿の検査が控えているスタッフKです。
このスペースで記事を書かせて頂くようになってから僅かながらも意識改革が芽生えたのでしょうか、HbA1cという糖尿の人が東証の値動きより気にする数値が、5月の11.2から前回の検査で6.3まで下がりました。
それもこれも江口店長の薫陶のお陰。後は体重が減れば申し分なし。

さて今回は多少真面目に進めたいと思います。
いつも真面目に書けって話ではありますが、今回はオーガニック店存亡の危機になるかも知れない壮大で大袈裟なテーマになります。

タイトルの通り、2023年10月1日から始まりましたインボイス制度。まあ消費者の皆様はいまいちピンと来ていませんでしょうが、裏方側はこいつのせいで鬼のように大変なのです。

私の名前はスタッフKです。
グーグルピクセルを使ってます。

店の名前や品目は消しゴムマジックで消してますが、これは私がファミリーマート様でお茶が飲みたくなったので買い物した時の画像。
この中にTから始まる【登録番号】の項目がありますよね?これが所謂【インボイス】になります。

めっちゃ省略して言いますと、この【登録番号】が無いと消費税の仕入控除が出来なくなります。
このレシートは私のプライベートなやつなので経費には出来ませんが、
これを例えば打ち合わせに必要なものを購入し、会議費の名目で経費に算入しようとすると、このTから始まる【登録番号】がないと消費税分が考慮されなくなります。

総支払額は550円ですが、
今まではこのレシートがあれば550円全額経費計上できました。
ところがもしこのTから始まる番号が無ければ、
消費税40円分を排除した510円しか経費計上できません。

これがインボイスと呼ばれる仕組みの一番騒がれている部分です。

もう少し補足しますと、消費税額の内訳が無いのもNGだそうです。
ですので今まで支払総額だけを券面額に載せてた領収書などは全部ダメ。
Tから始まる登録番号や消費税の内訳や宛名が無い領収書は強制的に消費税分減額されて経費算入しなければならず、その分の確認作業がしこたま面倒臭いのです。飲み歩いてる社長さん方にとっては地獄ですね。
消費税額の80%を仕入控除としてみなし参入できる特例も期間限定でありますが、それでも面倒臭いのには変わりありません。

そしてこのインボイスですが、なんと農業界には特例がございます。

ここを要約しますと、

『農協と卸売市場通せば今まで通りでいいよ』

ってことです。(漁業や林業にも同様の特例があります)

これは逆説的に言えば、
JAや卸売市場を通さず直接農家から仕入れたものに関してはこの特例無いから!( `・∀・´)ノヨロシク!って事ですね。

なぁ~~~~~~~~~~
にぃ~~~~~~~~!?!?!?!?
(byペプシ公式様より)

やっちまったなぁ!?

これって直売りのオーガニック農家は対象外って事でしょう。
一口にJAと言いましても、地域ごとに政策が異なるので全部が全部とは言いませんが、JAとオーガニックは基本相性が良くないと思っています。
そもそも農薬や化学肥料を積極的に導入させてた張本人達ですからね。

つまり、今まで免税事業者として個人規模で頑張ってきた方々は、インボイスの取得か取引縮小かの2択を迫られるわけです。政府はインボイスが原因で取引解除したら許さんぞとか言ってますが、そんなん馬の耳に念仏です。

そもそも免税事業者という表現自体疑問ですけどね。
消費税という税は消費者が負担するのではなく、事業者が負担する税です。でなければ仕入特別控除の辻褄が合いませんし、諸々の特例の対象者も事業者なんですから。それより大企業の消費税と輸出のもんだゲフンゲフン。

実はこれに加えて流通業界では2024年問題も控えております。
長距離の輸送手段が減少し日本の流通は岐路に立たされています。

オーガニック農家の皆様は確固たるポリシーを以て日々研鑽を積み、安心安全な食をお届けするための努力なさっております。
これでは組織力の強い形でしか生き残れない、つまりJAの傘下に入らなければますます苦しくなりますが、国はその後押しをしてるのです。
これは決して他人事ではなく、販売業者も消費者もどう対応していくか真剣に考える時なのではないでしょうか。
私のHbA1cや血糖値の更なる安定のためにも!!(切実)