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「観光」への違和感。「日常」の価値。

実家に帰省のついでに旅行もします。

場所は、The観光地のこともあれば、ゲストハウス目的で選んだり、その時の気分によってまちまちです。

でも一貫して決めているのは、「観光」をしないこと。
作られた非日常を楽しむのは苦手です。
地元の人がやらないことをやったり、地元の人は行かないところに行くのが好きではありません。

ものの値段が観光地価格だったりすると、途端に購買意欲が失せます。
通常150円で買えるものが400円で売っていて、それはさすがにどうなんだろう。生活がかかっているとはいえ、好きになれませんでした。

当然、それを教えてくれた宿の信用度も下がります。

私はどうしても地元の日常を知りたい人なのです。

もちろん、1泊2日で知れるとは思っていません。
でも、一端だけでも感じ取れたらしあわせです。

作られた非日常、それは消費を促すための装置のような気がして、そこにお金を使う気になんだかなれないのです。

地元の人が行く(らしい)中華料理屋で、回鍋肉を食べて、妻と話しながら散歩をして、地元の人が犬と散歩していたら話しかけて、町の様子を伺う。

最後によく行くお店を聞いて、とりあえず行ってみる。
気を利かせて観光地を教えてくれることが多いのだけれど、最近はあなたの好きなお店を教えてくださいと聞くようにしている。

そうすると、この町の人がどんな風に暮らしているか、少しだけ知れる。
理想はお家にお邪魔してごはんを食べたいのだけれど、そこまで土足で踏み込む勇気が私にはない。

当然ガイドとか案内をされるのは苦手だ。
気の向くままに歩いて、自分の嗅覚を頼りに歩いて、この人ならという人に次の目的地を聞いて決める。

でも、世の中の人がみんなそうではないことも理解している。

さて、ここで問題になるのは今の自分の状況。
ゲストハウスオーナーの自分と、旅行者側の自分。

今は多重人格で、やっています。
お客さんが観光地的なものを求めていることがわかれば、それをおすすめするし、地元的なものを求めていれば自分の知っている地元的なものを教える。

どうしようと迷うことも多いです。
多分正解はありません。相手が求めているものを提供するのが一応の正解。
でもいつの日かもっと実力をつけて、私のおすすめする「日常」があなたにとって最高の思い出になりますよと言えるようになりたい。

そんなゲストハウスを目指して日々頑張っています。


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