久々にカラコンをした日

今日はたぶん、1年ぶりくらいにカラコンを入れた。

特になにか予定があるわけではない。起きて、ジムに行って、パソコンを触るだけのいつもの休日。いつもなら起きた流れで洗面所で洗顔や歯磨き、コンタクトまで済ませるところを、今日は休日だったからコンタクトは入れず、午後まで眼鏡で過ごしていた。お昼過ぎ、「そろそろ化粧してジムに行くか~」と思ったとき、2階の自分の部屋から1階の洗面所まで行くのが面倒くさいなと思った。だから久々にドレッサーの中にストックしてあったカラコンをすることにした。

高校生の時からカラコンをつけていた。自分の顔はコンプレックスだらけだ。でもカラコンに出会った時、少しだけ自分が可愛くなれた気がした。わたしが高校生だった10年前はカラコンは結構高かった。今なら3000円くらいで買えるカラコンも当時8000円以上はしたと思う。高校生にとっては高級品。それでも、ファンデーションより、口紅より何よりカラコンを一番に優先した。

それからどんなときも、カラコンは欠かせなかった。どの彼氏とのお泊まりの時も最後までカラコンは外さなかった。カラコンをしたまま寝て何度も目が死にかけた。

就職をしても25歳を過ぎてもカラコンは外せなかった。カラコンが無ければわたしの目は小さすぎると、このまま一生カラコンと生きていくと思っていた。

だけど1年前、偶然 美容院で見ていた雑誌のおかげでカラコンを卒業することができた。「カラコンを卒業したいけど、卒業できない」同じ悩みを持つアラサーに裸眼メイクをする、という企画だったと思う。その裸眼メイクを見て純粋に素敵だな、と思った。目が大きいこと、瞳が大きいことだけが“カワイイ“じゃない。瞳に入る自然な光や、自分の目の大きさにあったメイク、自分の瞳の色を活かしたメイク。モデルさんのビフォーアフター、カラコンメイクより裸眼メイクの方がその人の良さが出ていると感じた。

そこから自然とカラコンを卒業することができた。最初はすこし目元が寂しい気がしたけど、なんてことはなかった。誰かに「なんか最近変わったね」なんて言われることもなかった。自分がコンプレックスに思いすぎていたんだと思う。

逆に、今日久々にカラコンを付けてみて違和感しかなかった。「そのままの目の方がいいな」と思えた。28歳になり、だんだんと自分を受け入れられるようになってきた気がする。20代前半までコテコテといじくりまわした二重幅も、この奥二重でいいじゃんと思えるようになった。スナイデルを着こなせるスタイルじゃなくても自分の似合う服を着ればいいじゃんと思えるようになった。

容姿だけではない、わたしにはコンプレックスがいっぱいある。

だけどそれも「いいじゃん」と認めて自分らしく生きていきたい。

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