そうよ、わたしはねこねこ愛好家
我が家のにゃんこは、
わたしが中1のときにお兄ちゃんが
拾ってきたから、もう14歳のおばあちゃんだ。
こうめって名前をつけたけど、
避妊手術をしてからまるまるまるまると
太ったから、『こ』じゃない、
うめ だ。
おうめでもいいくらい。
猫ってほんとうにかわいい。
ツンデレだから愛おしい。
あの子は、わたしたち家族ひとりひとりに
性格を変えられる小悪魔なのだ。
お母ちゃんのことは、優しくて穏やだから、お母ちゃんと思ってる。だから抱っこされにいく。
お父ちゃんのことは、意地悪をしてくるから、
ジャイアンと思ってる。だから、意地悪しようとすると、察して逃げる。でも、実はお父ちゃんのおかげで幸せに暮らしていることを知っている。
お兄ちゃんのことは、恋人と思ってる。だから甘い声を出す。ちょっとオンナを感じる。まあ命の恩人だしね。
あたしのことはなんだと思ってるんだろう、妹かな。中学生の時、高校生の時、自分の部屋で勉強するとき、リビングで勉強するとき、側で寝てた。見守るかのように寝てた。
ちょっと辛いことがあった時、ひとりで自分の部屋で泣いていた時、こっそりひっそり入ってきて、わたしの顔をクンクンとした。慰めるかのようだった。
遊んで欲しい時は、わざと逃げるんだ。ちょっかいかけるみたいに、今思うと、あれは1歳半くらいの子どもだ。
学生時代は忙しくて一緒にいる時間がたくさんあったわけじゃないけど、いつも当たり前にそばにいた。
布団の中には入ってこないけど、足元で寝る。
近過ぎない、ちょうどいい距離を保つあのツンデレ具合にはやられる。
大学生からこっちに出てきてしまったから、
もう暮らしていた時より離れてる時間のが長い。
はあ、圧倒的なにゃんこ不足。
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