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ラブストーリーは丁寧であるべきだ。

普段はあまりラブストーリーについては触れないのですが、今回は胸が熱くなるラブストーリーの漫画を読んだためご紹介したいと思います。

「イエスタデイをうたって」 冬目景

もしかしたらご存知の方も多いかもしれません。

私も、前から知っていたのですがなかなか手に取ることは少なく、今年の春にアニメ化が決定したらしいので、読むことにしました。

最初に言いますが、恋愛構造がめっちゃもどかしいです。

出てくる登場人物のほとんどが、恋愛について億劫な人ばかりで読んでいてもどかしい気持ちになりなります。

でも、考えてみると、ここまで丁寧にもどかしい恋愛感情を描いた漫画ってあまりないなと思ったんです。昨今のブームで不倫、メンヘラ、BL、百合などはよく見かけます。おそらく、ありがちな恋愛を漫画にしても読者は刺激を求め始めてしまうと思います。この作品は、最近のものではないのですがエロとかグロが多かった青年誌で連載していたのはすごいなと思ってしまいました。

ちょっと説明します。

「イエスタデイをうたって」
作者:冬目景(とうめけい)
連載期間:1998年~2015年 巻数:全11巻
掲載誌:ビジネスジャンプ→グランドジャンプ
冬目の主な作品:羊のうた、黒鉄<KUROGANE>、マホロミ時空建築幻視譚、空電の姫君(連載中)

内容に行く前に、この作品のすごいところは
完結に17年かかってるところです。
冬目氏が本書のあとがきで言っているのですが「恋愛漫画はある程度いけば展開が読めてしまう。だから丁寧に描こうと思った。」

丁寧に描きすぎちゃいますか?

連載中に読んでたひと皆が思ったことだと思います。笑
でも、作者のいっていることも分かります。たしかに恋愛漫画は主人公とヒロインがくっついたらそこで終わりってことです。

ですが、連載が終わり全巻を一気見できることに感謝しかないです。
おそらく、この作品の恋愛模様を理解するには間が空いたら相当読みづらいと思います。

恋愛模様のもどかしさ

Ⅰ.主人公 魚住とハルの恋

主人公である魚住は大学卒業後コンビニでアルバイトをするフリーター。そんな刺激のない生活に突如現れたハルという少女。イエスタには様々な恋愛が出てきますが、今回はこの二人の恋を軸に考えていきます。

なんと、一巻でハルは魚住に「好きだ」と告白するのです。もちろん魚住は良く知らないハルとは付き合うことはなく、あえなく玉砕。しかし、ハルは魚住に対する好意が消えることはなく、バイト先のコンビニに通うことになります。

魚住の性格は中途半端で、流されやすいため、ハルに対しても友達のような間柄で接します。おそらく少なからずハルに対して好意はあった魚住ですが、魚住にはまた別の好意を寄せている女性がいるのです。

Ⅱ.魚住と品子の恋

魚住と品子は大学時代の同級生であり、魚住は大学の卒業式の日に告白し玉砕した過去を持ちます。品子も、中途半端で情が移りやすい性格なので、魚住とは友達として振る舞っています。

友人関係の二人ですが、魚住はまだ品子のことが好きで未練たらたら状態です。巻数を追うごとに徐々に二人の距離が縮まっていくのですが、二人とも友人関係からの変化を恐れるため、なかなか決定打にかけてしまいます。

ハルも、品子に宣戦布告をして三角関係となった、魚住ハル品子がどうなっていくのか。。。


ほら!もどかしいでしょう!


なかなか気持ちを打ち明けようとしない魚住と品子には正直イライラしてきます。ハルは一途で、積極的なのでスカッとして見ていられます。

長くなりましたが、言いたいことは
「もどかしいと思えるほど丁寧!」ということです。

先に言っておきますが、この物語はハッピーエンドです。それ以外はあり得ません。

後日アニメ化したら、文章を追加しようと思います。

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最終巻から。このシーンを見るために読んできたと言っても過言では無いです。

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