見出し画像

青春って美化すんな

「群青にサイレン」 桃栗みかん

学生時代に読んで記憶に残ってる漫画や本ってあると思います。青春のバイブルってやつですかね。

私の場合、「いちご100%」という漫画がバイブルと言っていいでしょう。
自分の世代はジャンプのエロ枠では「ToLOVEる」なんです。でも、4つ上の兄が読んでたのが気になって読んでみたのが出会いでした。

学生生活って、友情や、恋愛や、性の目覚めとか色々ぐちゃぐちゃになってハゲそうになる。特に、性と恋愛って結びつきがあるって気づいたのは中学の頃だった。あの子胸が大きくて顔も可愛いなーって思って見ていたら、気づいたら「好きなのかな」って思ったりする。
「いちご100%」はそういう性春的な学生生活が舞台で、出てくる女の子が全員主人公に気があって、ハーレムなんだけど、主人公は好きと性欲の狭間で悩まされている。

そんなバイブルに出会ってから10年くらい、、作者の桃栗みかんさんが新作出したと聞いてすぐに読んでみました。

「群青にサイレン」桃栗みかん 集英社

全然エロくねえ!!
普通の高校野球漫画か、、、
否!!これは大人も読める人間ドラマだ。

なにより、主人公が腐っている。
嫉妬、挫折を経験しても直ぐには前向きになれる高校生なんていないし、
ふんだんに嫉妬や挫折が描かれているのだ。

・主人公の修二
・ライバルの空

2人は従兄弟で父親はバッテリーを組んでいた。そして世代を超えてバッテリーを組むという大河的な話だ。
しかし、主人公はピッチャー志望だったが、空の才能に負けキャッチャーの宣告をされる。空に野球を教えたのは修二自身であるのに、、

学生時代に関わらず、人間は他人と比較してしまう生き物であると思う。特に自己肯定感が薄い私は、しばしば比較しては気持ちが落ち込む。学生はただ感度が高いだけなのかもしれない。大人になったらそんなこと考える暇もない。ただ次から次へと来るタスクをこなすだけ、、
学生時代に悩むことは、人生の先輩からすれば青春なのかもしれない。しかし、学生は青春で片付けられないほどに自分の深いところで悩んでいるのかもしれない。

正直、他人が落ち込んでいて、今にも潰れそうになっていても「わかるよ」と言ってあげる自信がないのだ。誰にだって悩みはある。

学生時代で、様々な感情に悩んで、答えのないことに自分で行動して折衷案を出すことは成長することを意味する気がする。考えることをやめてしまう前に、、


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?