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正直は大切



元TBSのフリーアナウンサー、安東弘樹さんが語っていたネット記事が目にとまりました。

ラジオ番組での発言で、元アイドルグループで実業家の光上せあらさんのブログで綴っていた話の感想です。

子連れの苦労

光上さんの長男は難病「ヌーナン症候群」の検査を病院で定期的に受けており、その病院のカフェで、長男が店にあったサンドイッチを触り、形が崩れたため、全部買い取らされ、1330円支払った話について、安東アナは「ある程度の社会の寛容というものは必要だ」と話していました。

そのサンドイッチの写真もブログに掲載されており、買い取らせるほどの被害ではないように見えたと安東アナも言っていたそうです。

私も現場にいなかったので、だれが良い、だれが悪いとは一概にいえませんが、子供連れの方や難病の子供を持った親御さんが苦労している話をよく聞きます。

電車内で泣き止まない乳児に対して、「何とかしろ、できないなら次の駅で降りろ」といわれた親子連れが次の駅で降りた話などを聞くと、少子化対策の前に日常のこまごまとした、子連れの際のトラブルをどうするのかといった対策を行政や政治家に考えてほしいです。

小さな子連れでの買い物や移動、レジャー等は大きな労力と神経を使います。
子供の失敗や大声、鳴き声などは寛容な対応が求められます。

自分の子どものころ、どうだったか?
子連れで電車に乗るときやドライブで困ったことはなかったか?
と思いを巡らせば、電車の中で赤ちゃんの泣き声がやかましくても我慢できるはずです。

日常生活において、細々としたトラブルにどう対応するかは、規則を守るのを重視するか、流れにある程度まかせるかなど様々な方法がありますが、どれがいいか、いいがたい場合は少なくありません。

正直を基準に考える


そんなとき、「正直」を基準に考えてみると、わかりやすくなります。

先般。大谷翔平選手が韓国で、ドジャースのベッツ、フリーマン選手と記者会見にのぞんだときの話です。

日本人記者の質問に大谷選手が答えようとしていた時に、記者の質問が翻訳されていないのに気づき、傍らの水原通訳に「通訳したら」と促すと「通訳するようにいわれていない」と返答、「イヤイヤ、彼らは日本語がわからないから」と通訳を要請し、通訳をすることになりました。

水原さんは命令や規則に正直に従いました。それに対して、大谷選手はいい記者会見にしようというのが、自然にインプットされており、規則なんかより、いい記者会見することを正直に考えてみれば、通訳をするのが当然だろうと大谷選手は思ったのでしょう。

朝井まかてさんの講演



「正直」と言えば、先日、歌人、中島歌子の生涯を描いた「恋歌(れんか)」で直木賞を受賞した朝井まかてさんの講演を聞きました。

朝井さんは50歳近くになってから小説家になり、とても遅かったが、私は運で生きてきたと話していました。


日本では運がいいから、それだけで成功したというのは歓迎されません。私も以前、ある人物は大変幸運に恵まれ、大学も就職先も想定以上のところに行けたと書いたら、訂正させられました。運だけで成功するのは反感を持たれるといわれたのです。

朝井さんは新人賞の奨励賞を受賞してから、本になるような小説をかけず悪戦苦闘していたが、新人賞の5年後に本屋が選ぶ時代小説大賞、直木署と立て続けに受賞しました。

こういった点が疎まれたのでしょう。

何十年も作家生活を続けている人から、苦労せずに大きな賞をとったと、暗に言われたことも話していました。そして、時代小説を書いているが、歴史の素人であり、基本となる資料もわからない、若いころはいっぱい嘘をついたが、今は嘘はつかないと心情を吐露していました。

最後に、きょう午前三時半までかかって話すことをまとめ、まだ話しきれていません。時間になり残念だと、尻切れトンボような形で講演を終えましたが、楽屋裏をさらけ出す正直さに私は好感が持てました。

正直に話すことの大切さ

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